『洞察力』ってどんな力?『洞察』の意味と『見識』との違いも解説します!

ことばの豆知識

あなたは『洞察』という言葉の意味を知っていますか?

『洞察』とは本質を見抜くことです。

『洞察力のある人』などとよく言いますが、いったいどのような人のことをいうのでしょうか?

どのようにすれば『洞察力のある人』になれるのでしょうか?

今回は、この『洞察』と『洞察力』の意味やその力について、解説していきます。

また、『見識』という言葉との違いについてもご紹介します!

『洞察』の意味を理解して、『洞察力』をつけてしなやかに生きていきましょう。

 

『洞察』の意味

【洞察は、『どうさつ』と読みます。
意味は、つぎのとおりです。

物事の本質を見通すこと。
見抜くこと。

(出典:岩波国語辞典)

 

『洞察力』とはどんな力?

つぎに【洞察力】について、解説します。

よく、『洞察力のある人』などの言い方をしますが、いったい、このような人にはどのような力があるのでしょうか?

 

【洞察】の意味には、
『物事の本質を見抜く力』とありました。

 

では、『物事の本質』って何でしょうか?

 

【本質】の意味は、つぎのとおりです。

そのものとして欠くことができない、
最も大事な根本の性質のこと。

(出典:岩波国語辞典)

【本質】とは、
物事の根本的な性質のことで、
物事のの部分のことをいいます。

 

『核』とは、余計なものをそぎ落として、
一番最後に残る大切なもの。

ですので、物ごとの事象が違っても、『核』が同じであることもあります。

 

わたしたちは、表面的なことや出来事などについつい目を奪われて、なかなかこの『核』の部分まで見えないことが多いものです。

 

同じ出来事を見ても、【洞察力】のある人は、その『核』の部分がわかります。

 

ちなみに、【洞察】の『察』という字には、
つぎのような意味があります。

  • 物事にくわしく通じて、
    あきらかになる。
  • くわしく知る。
  • よく見て、調べる。
  • 推し量る。思いやる。
    (出典:岩波国語辞典)

この『察』という字の中にも、物事をよく見て、深い部分まで理解をしめす態度があります。

 

【洞察力】とは、物事をよく見て、深く理解し、あきらかにしていく力のことです。

【洞察力】によって見えるものは、物事の表面的なことや出来事ではなく、その奥にある、
本質的な『核』の部分です。

 

『洞察力』のある人

では、この【洞察力】のある人とは、どのような特性をもっているのでしょうか?

つぎのような特性や力をもっている人が、
【洞察力】のある人といわれています。

  • 視点が高い(メタ思考)
  • 冷静
  • 客観的
  • 視野が広い
  • 長期的に物事を捉える
  • 観察力がある
  • 先入観がない
  • 柔軟性がある
  • 好奇心が強い

これらは、物事の本質、『核』となる部分を見抜いていく力です。

意識すればできることや、鍛えることができるものばかり。

もし、このような能力を磨くことに興味があるのでしたら、『洞察力のある人』を目指して、あなたもこのような行動して実践してみてください!

情報があふれ、変化の激しいこれからの時代では、とくに大切な力になるのではないでしょうか。

こさめ
こさめ

【洞察力】って

大切な力だにゃぁ。
ところで、
【見識】との違いはなに?

ぽんた
ぽんた

それじゃ、つぎは、

【洞察】と【見識】の違いを

解説するにゃ!

 

『見識』との違い

【洞察】と似たような言葉で、
【見識(けんしき)という言葉があります。

この2つの言葉の違いについて、少しあいまいな方も多いのではないでしょうか。

この【洞察】と【見識】の違いについてまとめました。

 

『見識』の意味

【見識】の意味は、つぎのとおりです。

  • 物事について鋭い判断をもち、それに基づいて立てた、優れた考えや意見。
    例)見識がある。見識が高い。(気位が高い意味にも)
  • また、単に物の見方のこと。
    例)見識が狭い。
    (出典:岩波国語辞典)

【見識】という言葉には、【洞察】と同じように、物事を鋭く見抜くという意味がありますが、その後の『判断力』や『意見』、『考え』などが加わってきます。

物事を鋭く見抜いたあとの行動も重視されています。

 

さらに【見識】という言葉には、『見識が狭い』など、『ものの見方』という観点も含まれます。

その他にもつぎのような言い方もあります。

  • 見識を深める
  • 見識を高める
  • 見識を広める

このように【見識】という言葉には、物事を鋭く見抜いた上で、どのような判断や考えをするのかというその後の行動が含まれます。

そしてどのような『ものの見方』をするのか、というようなときにも使う言葉です。

 

『洞察』と『見識』の違い

【洞察】と【見識】の意味からわかることは、【洞察】のほうが、より物事の本質を鋭く見抜くことに重点がおかれていることがわかります。

【洞察力】のある人とは、概ね【見識】も高いといわれ、ものの見方や判断力にも優れていることが多いのではないでしょうか。

【洞察力】を磨くことは、【見識】を高めることにもつながります。

【洞察力】のある人は、本質を見抜いた上で判断を行うので、つぎの行動もより良いものとなります。そのような行動の積み重ねは、幸せな未来をつくることにもつながります。

このような観点から、【洞察力】を深め、【見識】を高めることは、賢くしなやかに生きる力といえるのではないでしょうか。

まとめ

【洞察】とは、本質を見抜くことをいいます。

【洞察力】とは、本質を見抜く力のことで、高い視点や深い思考や理解、分析力のある人のことをいいます

【見識】にも、物事を鋭く見抜くという意味がありますが、その他にも、
『判断』『意見』『考え』『ものの見方』などの意味も含まれます。

【見識】には、【洞察】より広範囲な意味があり、その中には『行動』も含まれているところが違います。

【洞察力】を磨き、【見識】を高めてよりよい人生をつくっていきましょう^^

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

コメント

  1. Bagus Mahawan / バグス・マハワン より:

    めっちゃ分かりやすい説明です。ありがとうございます!

    • karenkaren より:

      バグス・マハワンさん
      コメントをありがとうございます^^返信遅くなりました。
      私の説明でわかっていただけたとのこと、とても嬉しいです。
      お互い、洞察力を磨いてきましょう!

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