『目を奪われる』という言葉をあなたは知っていますか?
『目』が『奪われる』っていったいどんなこと?と疑問に思う方もいるでしょう。
『目を奪われる』とは、【慣用句】で、『ある物ごとに強く惹きつけられて、夢中になるさま』をいいます。
今回はこの『目を奪われる』について、意味や使い方、類義語や関連語についてご紹介します!似たことばで『心を奪われる』という言葉がありますが、この2つの違いも解説していきます。
【目を奪われる】の意味
【目を奪われる】の意味は、つぎのとおりです。
(出典:デジタル大辞泉・小学館)
このように【目を奪われる】とは、ある対象にたいして、あまりの魅力に思わず見とれてしまうさまをいいます。『慣用句』※です。
※慣用句とは、二語以上の単語が結合または、呼応して、一個の定型的な表現として用いられる言い回しのこと。
この前、ツヤッツヤのグレー毛の
イケメン猫に出会って、
思わず目を奪われちゃったにゃ!
いいな、小梅も会いたかったにゃぁ。
次はことばの使い方を紹介するにゃ!
【目を奪われる】の使い方・例文
例文3)
引用元:神永学『コンダクター』
例文4)
引用元:藤堂志津子『恋人たちの憂鬱』
例文5)
引用元:五條 瑛『冬に来た依頼人』
例文6)
引用元:片山憲太郎『電波的な彼女03』
【目を奪われる】の類義語・関連語
最後に【目を奪われる】の類義語や関連語をご紹介します。
類義語
【目を奪われる】の類義語には、つぎのような言葉があります。
《二語の熟語》
- 傾倒…ある人や物ごとに熱中すること。
- 心酔…心から慕い感心すること。また、夢中になってそれにふけること。
- 陶酔…その境地にうっとりと浸ること。
目が吸い寄せられる、
目が離せない、目が向く、
惹かれる、惹きつけられる、
意識が向かう、うっとりする、
関心がある、関心を寄せる、
興味をそそられる、
(際立つ魅力に)ショックを受ける、
心を奪われる、心打たれる、心ひかれる、
関連語
つぎに【目を奪われる】に関連している言葉をご紹介します。
息をのむほどの、
息が止まりそうなほど、
心の琴線触れる、
胸がとどろく、
まるで別世界、
えも言われぬ(美しさ)、
匂い立つような(美しさ)、
惚れ惚れする、
水も滴るような、
関連語は、類義語にくらべると、【目を奪われる】という言葉を少し広く捉えています。また一方では、ある一面だけを捉えている場合もあります。
関連語は、より表現の幅を広げたり、フィットした細やかな表現にもつながるので、こちらもあわせて活用してみるとよいのではないでしょうか。
【心を奪われる】との違いは?
結論からいえば、【目を奪われる】と【心を奪われる】はほぼ同じ意味です。
どちらも慣用句で、『ある物ごとに惹きつけられて、夢中になるようなさま』をいいます。
ちなみに【心を奪われる】の意味はつぎのとおりです。
(出典:慣用句の辞典)
『表面的、視覚的、物理的に強く魅了されるとき』、
『心理的、意識的に強く魅了されるとき』
まとめ
今回は【目を奪われる】について、解説させていただきました。
【目を奪われる】とは、目を盗られてなにも見えないという意があり、それほどにほかのことに関心が向かないほど、ある物ごとに魅了され、見とれて夢中になるさまをいいます。
『慣用句』とよばれる言葉です。
【目を奪われる】ような何かに遭遇すると、よい意味で、心に強い衝撃を受けたり、価値観がひっくり返ったりするようなことがあるかもしれませんね^^
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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