『ありがとう』を大和言葉で表現。丁寧に感謝を伝える日本のことば。

ことばの表現

あなたはふだん、どんな感謝のことばを使っていますか?『ありがとう』という言葉以外に、どんな言葉が思い浮かぶでしょうか?

 

ところで、『大和言葉』をご存知でしょうか?

もし、大和言葉ということばを知らなくても、ふだんから大和言葉は使っていると思います。たとえば、『しなやか』『目くばり』『師走』など。これらも大和言葉といわれるものです。

 

大和言葉とは、日本古来の言葉で『和語』といわれるもの。

今回は、ありがとう感謝を伝えるときの大和言葉をあつめました。

 

同じ感謝でも、伝えたい気持ちはその時々で違います。大和言葉にはさまざまな『ありがとう』の表現があります。大和言葉をつかえば、より感謝の気持ちが伝わること間違いなしです!

 

大和言葉とは?

大和言葉というと、古文の授業などで見聞きした『いとをかし』や『あわれなり』などの古語を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

 

けれども大和言葉とは、古語だけをいうのではありません。大和言葉とは、『和語』といわれる日本固有のことばです。

 

現代の日本語は、大和言葉を含めてつぎの
3つの言葉で成り立っています。

  • 大和言葉
  • 漢語
  • 外来語

漢語は中国から取り入れられた言葉です。たとえば「故郷」。大和言葉では、「ふるさと」となります。

 

外来語とはカタカナで表わされる言葉です。たとえば「ミーティング」という言葉。漢語では「会議」、大和言葉では「寄り合い」や「集い」などの言葉になります。

 

今日では、漢語や外来語の比率も高く、大和言葉の出番は少なくなっている傾向かも知れません…。

 

大和言葉はやわらかでおだやかな言い回しが多いのが特徴です。意識的に取り入れてみると、ことばの幅や表現が広がると思います。

 

『ありがとう』を表す大和言葉

感謝の言葉

『有り難い』
感謝したくなる気持ちであることを伝えることば。

例)
親切に教えてくださり、有り難く存じます。

 

『痛み入ります』
人から寄せられた好意や親切などに対して、大変申し訳なく思う気持ちを伝えることば。

例)
身に余るお言葉をいただき、痛み入ります

 

『恐れ入ります』
相手の好意や親切、自分の過ちやいたらなさなどに対して、大変申し訳なく思うときに使うことば

例)
わざわざお出迎えいただきまして、恐れ入ります

 

『恐れ多い』
身に過ぎてありがたい、もったいないという気持ち。とくに身分の高い人や目上の方からのことばや働きかけが、身に過ぎてありがたく感じるさまにも用いる。

例)
恐れ多くもあたたかなお言葉を頂戴いたしました。

 

『かたじけない(忝い)』
人から好意や親切を受けて、身に過ぎてありがたく感じるさま。感謝にたえない気持ちを伝えることば。

例)
お心遣いをいただき、まことにかたじけなく存じます。

 

『こころづかい(心遣い)』
相手のためを思って、いろいろと気をつかうこと。また、気にかけてくれた方への感謝の気持ちをあらわすときにも使うことば。

例)
お心遣いを賜りまして、感謝申し上げます。

 

『冥利に尽きる』
あることから受ける恩恵に対して、この上なくありがたく感じること伝えることば。

例)
予想をはるかに超える反響をいただき、主催者冥利に尽きると感じております。

 

『おかげ』
親切や助けに対して、感謝の意をこめて伝える言葉。

例)
おかげさまで、退院後は順調に回復しております。

 

感謝の言いまわし

『足を向けて寝られない』
恩人への感謝の気持ちをあらわす喩えの言葉。

例)
復活のきっかけを与えてくれた田中さんには、足を向けて寝られないくらい恩義を感じております。

 

『頭が下がる』
相手の行いに尊敬の念を抱くときに使う言葉。

例)
毎日のように、善意で近所の道を箒で掃いてくださるお隣さんには、頭が下がる思いです。

 

喜びを伝える言葉

『うれしゅうございます』
形容詞「うれしい」の後に「ございます」をつけた言い回しのこと。目上の方に一目置かれるお礼のことば。

例)
久しぶりにお目にかかれて、うれしゅうございました。

 

※こちらの記事もおすすめです。

心配りと、もてなす言葉【心置き無く】について解説しています。
>>『心置きなく』とはどんな意味?使い方と例文、類義語や反対語もご紹介!

 

感謝が増す添える言葉

『心にかける』
いつも見守ってくれている人、折に触れ優しい言葉をかけてくれるような方への感謝の言葉に添える。

例)
いつもお心にかけてくださいまして、ありがとうございます。

 

※【心にかける】について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>『心にかける』の意味とは?使い方や別の言い方『気にかける』との違いも解説!

 

 

『謹んで』
敬意をこめて、うやうやしく感謝の意を伝えるときに添える言葉。

例)
この度はお忙しい中お集りいただきまして、謹んでお礼申し上げます。

 

『お引き立て』
得意先などに感謝の意を伝えるときに添える定番のことば。

例)
いつもお引き立てに預かりまして、ありがとうございます。

 

『ひとえに』
感謝の原因・理由がただそれだけであることを強調する気持ちをあらわす言葉。

例)
これもひとえに部長のお力添えによるものと、深く感謝しております。

 

『ひとかたならず』
相手からの格別な恩恵に対して感謝を伝える言葉。

例)
ひとかたならぬお引き立てをいただきまして、心からお礼を申し上げます。

 

『骨折り』
感謝とともに労いの気持ちを伝える言葉。「骨折り」とは、相手のことを思い、力を尽くすことをいう。

例)
危機的状況を打破することができたのは、これまでお骨折りいただいた方々のおかげです。この場を借りて、お礼を申し上げます。

 

『身に余る』
自分にはもったいない、恐れ多いという気持ちを伝える言葉。

例)
このような栄えある賞をいただきまして、身に余る気持ちでございます。

 

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『ごゆるりと』という大和言葉について解説しています!
>>『ごゆるりと』とは正しい日本語?意味と使い方、その語源や類語もご紹介!

まとめ

今回は、『ありがとう』を伝える感謝のことばを集めて、ご紹介しました。

 

大和言葉での言い回しは、より思いや気持ちを相手に届けてくれます。同じ感謝の気持ちでも、その状況や時々で違います。

この記事が、あなたの言葉選びの参考になれば幸いです^^

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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