『阿呆(あほう)』の意味や由来とは?関西と関東の使い方の違いも解説!

ことばの豆知識

【阿呆】という言葉。

あなたはどんな印象がありますか?

意味は『愚かである』ことをいいます。

関西では、
『そんなアホな!』『お前、アホちゃうか』など、日常的によく耳にする言葉ですが、なぜかそれほど悪い印象を受けません。

今回は、この【阿呆】について、意味語源、さらには関東と関西での違いなどを解説していきます!

よかったら参考にしてくださいね。

『阿呆』の意味

【阿呆(あほう)の意味はつぎのとおりです。

愚かなこと。また、そういう人のこと。
(出典:岩波国語辞典)
【あほう】は、阿呆と書くことが多いですが、阿房とも書きます。どちらも当て字です。
【阿呆】については、つぎのようなことも言われています。
『呆』は、『呆然(ぼうぜん)』『痴呆(ちほう)』などの言葉からもわかるように、愚かでぼんやりした様子をいう語である。このようなことから『阿呆』もそのものずばりということになる。
(出典:語源ものしり辞典)
『呆』は他にも、
『呆気にとられる』『呆れる』など、ものごとが意外にあまりに酷くて驚くようなさまをいう言葉でもあります。
『呆』という言葉自体に、『愚か』という意味があります。

『阿呆』の由来・語源

【阿呆】の由来語源はつぎのとおりです。

 

古くは『阿房』と書いたところから、秦の始皇帝が建てた『阿房宮』に関連させて語源を説いているものが多い。

始皇帝が、阿房の地にとてつもなく大きな宮殿を造って遊びふけっていたために、楚の項羽に滅ぼされてしまったという故事から出たといわれる。

この阿房宮は、火を放たれてから実に三か月も燃え続けたと言われ、桁はずれな愚かさをさす。

このほかに、乳母のことを阿保といったことから、乳母をつけておかなければならないような馬鹿者の意であるとする説など、語源説は種々ある。
(出典:語源ものしり辞典)

ルル
ルル

『あほう』の意味や由来、

理解できたにゃ!

ロン
ロン

『あほう』って、
関東ではあまり使わないけど、

関西の人はよく使っているような気がするにゃぁ。

 

『阿呆』の関東と関西の違い

【阿呆】という言葉は、関西では比較的常用されていますが、関東ではあまり使用頻度が高くありません。

 

関東の『馬鹿』に対比させ、関西の『阿呆』といわれるように、

『阿呆』は、関西を中心に分布。

関西でも『馬鹿』を使わないわけではないが、『阿呆』よりも強いニュアンスとなることが多い。
(出典:精選版 日本語大辞典)

『阿呆』は関西で多く使い、関東では『ばか』、東海地方では『たわけ』などどもいう。
(出典:語源ものしり辞典)

使用頻度の少ない言葉をかけられると、より強くネガティブに感じることになります。
たとえば…、
関東では『馬鹿』の方が比較的常用されていますので、『阿呆』といわれるととても侮辱されたように感じる傾向が…。
一方関西では、『阿呆』は比較的日常で飛び交う言葉。
『アホやなぁ~』
『アホやけど、ええ奴や』
『アホちゃうかっ!』などなど、
テレビからもよく聞こえてくる言葉です。
しかも関西で使われている『阿呆』には、なぜか愛情や愛嬌さえも含まれて、ときには優しささえも感じます。ほめ言葉になるときもあるそうです。
このように【阿呆】は、地域によって、受け取る意味合いや印象が、微妙に変化する言葉でもあります。

 

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まとめ

阿呆という言葉について、お伝えいたしました。要点をまとめるとつぎのとおりです。

  • 意味は、『愚かなこと』や『愚かな人』のことをいう。
  • 語源・由来は、秦の始皇帝が建てた『阿房宮』にちなむ説が多い。
  • 関西では常用されている言葉。
  • 関西では、ときに好印象の言葉にもなる。

最後までお読みいただきましてありがとうござました。

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