【夏の季語】『風薫る』の意味とは?俳句や類語、表現についても解説します!

夏の季語

『風薫る五月』という言葉はよく聞きますが、この『風薫る』の意味をあなたはご存知ですか?

『風薫る』とは、夏の季語で、
初夏の青々と繁った樹木の間を吹き抜ける風をあらわしています。

風にのって、新緑の香りが吹き抜けていくようすが感じられますね^^

今回は、この『風薫る』という夏の季語について、意味や類語、俳句などをご紹介していきます!

 

【風薫る】季語の意味

『風薫る』という言葉は、夏の季語です。

意味は、つぎのとおりです。

初夏のすがすがしい風がさわやかに吹くことをいう。
(出典:旺文社 国語辞典)

 

『風薫る』について、季語辞典にはつぎのような解説もあります。

 

もともとは和歌で花や草の香りを運ぶ春風が吹くことをいうが、連歌時代になってから初夏の風として意識され始めた。熟語「薫風」は蕪村時代以降使われるようになった。青嵐ほどには激しさは伴わない。近世から現代まで俳人たちは「風薫る」の柔らかな語感を好んで用いてきた。
(出典:角川俳句大歳時記 夏)

 

上記のように、夏の季語『風薫る』とは、

初夏の、青々と繁った樹木の間をさわやかに風が吹き抜けていくようすを表した言葉です。

 

『風薫る』とは、漢語の『薫風』という言葉を訓読みしたもの。和語化した言葉です。

 

ちなみに、夏の季語『風薫る』は、三夏とよばれる夏の期間に使うことができる季語です。

三夏とは、
立夏(5月6日ころ)~立秋の前日(8月7日ころ)のことをいいます。

 

このように『風薫る』という言葉は三夏の季語ですが、
とくに初夏、5月に使用することが多いようです。

 

ルル
ルル

『風薫る』って、
夏の季語にゃんだな。

ぽんた
ぽんた

『薫風』が、
由来にゃんだな。

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【風薫る】俳句

こちらでは、夏の季語『風薫る』を使用した俳句をいくつかご紹介します。

 

松杉を ほめてや風の かをる
(まつずぎを ほめてやかぜのかおるおと)
松尾芭蕉
空間を 縦横に切り 風薫る
(くうかんを じゅうおうにきり かぜかおる)
長谷川櫂
鎌倉や 竹をまじへし 風薫る
(かまくらや たけをまじえし かぜかおる)
鷹羽狩行
夏草や 君わけ行けば 風薫る
(なつくさや きみわけゆけば かぜかおる)
正岡子規
風薫る 空の青さに 深呼吸
(かぜかおる そらのあおさに しんこきゅう)
尾上有紀子
薫風に 草のさざなみ 草千里
(くんぷうに くさのさざなみ くさせんり)
山口 速
薫風や 音羽の滝を 吹き散らす
(くんぷうや おとわのたきを ふきちらす)
正岡子規
薫風や 恨みなき身の 夏ごろも
(くんぷうや うらみなきみの なつごろも)
与謝蕪村
風の香も 南に近し 最上川
(かぜのかも みなみにちかし もがみがわ)
松尾芭蕉

 

 

【風薫る】類語と連想語

こちらでは、『風薫る』の類語や連想語をあつめました。

類語

『風薫る』の類語にあたる夏の季語をご紹介します。

薫風(くんぷう)初夏、新緑の間を吹いてくる快い風のこと。
薫る風…近青葉の中を吹きわたって、緑のかおりを運ぶような風のこと。
青嵐(あおあらし・せいらん)青葉の茂る頃に吹きわたるやや強い風のこと。若々しく力強い感じのことば。
風の香(かぜのか)青葉の香りを吹き送るような初夏の風のこと。

 

意味のところでもお伝えしたとおり、
『風薫る』という言葉は、『薫風』を訓読みして和語化したことばです。

薫風には、『薫風の候』という言葉もあり、こちらの言葉は初夏(5月中旬くらい~下旬)に使う時候の挨拶です。

 

連想語

こちらでは『風薫る』という言葉から
連想することばをあつめました。

夏の季語とそれ以外でまとめています。

【夏の季語】

新緑、
惜春(せきしゅん)、

 

【季語以外の連想語】

みずみずしい、
きらめく、
きらりと、
若草色、
若葉色、
萌黄色、
萌える、
青い山、
万緑(ばんりょく)、

光る、
輝く、
潤い、
フレッシュ、

『風薫る』から連想されることばをご紹介させていただきました。

ほかにも、まだまだ連想語はたくさんあると思います!

あなたが連想する『風薫る』も、見つけてみてくださいね♪

 

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まとめ

今回は、夏の季語『風薫る』という言葉について、意味や類語、俳句をご紹介させて頂きました。

『風薫る』の意味は、
❝初夏のすがすがしい風がさわやかに吹くこと❞をいいます。

『風薫る』は、
三夏(立夏(5月6日ころ)~立秋の前日(8月7日ころ))の季語になりますが、とくに初夏(5月)に使われることばです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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