『風光る』という言葉をご存知ですか?
『風が光る』とはいったいどのようなことをさすのでしょうか?
『風光る』という言葉は、春の季語で、
【春の明るい陽射しの中、春風がきらきらと光り輝くように感じられること】をあらわしています。
今回はこの『風光る』という春の季語について、意味や類語、俳句などをご紹介します!
【風光る】季語の意味
『風光る』という言葉は、春の季語です。
意味は、つぎのとおりです。
(出典:旺文社 国語辞典)
春になると、陽の光も強くなり、吹く風もきらめいて、風にゆらぐ風景もまばゆく明るい。それを風が光ると感じたのである。
いきいきと輝く自然の陽光と風の様相は、どこか希望や青春の息吹、新しさを感じさせる響きがあり、生々の気に満ちている。
(出典:角川俳句大歳時記 春)
上記のように、春の季語『風光る』とは、
うららかな春の陽射しのなかで吹く風が、
まるで輝いているように感じるという、
その明るさや風が吹きわたる様子をあらわした言葉です。
ちなみに、春の季語『風光る』は、三春とよばれる春の間使うことのできる季語です。
三春とは、
立春(2月4日ころ)~立夏(5月6日ころ)のことをいいます。
![ルル](https://karens8.com/wp-content/uploads/2019/10/97054d8a10adcff2c32bc82beb3b44a4.jpg)
春は陽ざしも明るくて、
草木も花も元気いっぱいだにゃ
![ぽんた](https://karens8.com/wp-content/uploads/2019/09/d833c497851712a92d37c24ebb427163.jpg)
だから吹く風も、
光っているように見えるんだにゃあ
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【風光る】俳句
こちらでは、春の季語『風光る』を使用した俳句をいくつかご紹介します。
(かぜひかり すなわちものの みなひかる)
鷹羽狩行
(かぜひかる かいきょうの わがわかき とんび)
佐藤鬼房
(ようえんの ものみなかぜのひかりかな)
久村暁台
(あさなぎの なみたって かぜ ひかるころ)
河東 碧梧桐
![](https://karens8.com/wp-content/uploads/2021/12/anastasia-taioglou-EEDLURXCpqg-unsplash-300x199.jpg)
(かぜひかる だれかれとなく みずべかな)
中村汀女
(かぜひかり いしのながるる おとすなり)
落合水尾
(うなばらや よるにいりてから かぜひかる)
正岡子規
(かぜひかる とき うみはるか やまかすか)
稲畑汀子
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【風光る】類語と連想語
こちらでは、『風光る』の類語や連想語をあつめました。
類語
『風光る』の類語にあたる春の季語を
2つご紹介します。
・ようず…近畿、中国、四国などの地方でいわれる風の名。主として春に吹く、なまぬるい雨もよいの南風のことをいう。
連想語
こちらでは『風光る』という言葉から
連想することばをあつめました。
春の季語とそれ以外でまとめています。
【春の季語】
【季語以外の連想語】
きらめく、
きらきら、
きらりと、
光る、
輝く、
光彩、
燦爛(さんらん)、
サンシャイン、
『風光る』から連想されることばをご紹介させていただきました。
ほかにも、まだまだ連想語はあると思います。
あなたの連想語も見つけてみてくださいね!
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まとめ
今回は、春の季語『風光る』という言葉について、意味や類語、俳句をご紹介させていただきました。
『風光る』の意味は、【明るい日の光の中を風が吹きわたるさま】をいいます。
『風光る』は、三春(立春(2月4日ころ)~立夏(5月6日ころ))の季語になります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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