秋が深まってくると、街や森の木々が色づきはじめます。
紅葉の秋は、美しくもあり、少しさみしさも感じるから不思議ですね。植物たちは、葉を赤や黄色、橙色など、さまざまな色に変化して、冬へと準備をはじめます。
このように葉の色があたたかみのある色へと変化する秋には、『紅葉』をあらわす言葉や『紅葉』とつく季語がとても数多くあります!
今回は、この『紅葉』にかんする【秋の季語】を一覧でまとめました。ぜひ、ご活用くださいね♪
【紅葉】がつく言葉と季語
『紅葉』とつく言葉と季語をあつめて、一覧にしました。
『紅葉』ということばで、さまざまな秋の風物詩が表現されていて、秋の風景が目に浮かびます。
季語 | 読みかた | 意味 |
紅葉 | もみじ | 晩秋から初冬にかけて、落葉樹の葉が赤や黄に色づくことをいう。【秋の季語】 |
初紅葉 | はつもみじ | その秋、初めて色づいた紅葉のこと。【秋の季語】 |
薄紅葉 | うすもみじ | すっかり紅葉しきらずに、薄く紅葉した程度の木の葉のこと。また、そのような色のこと。木の葉が薄く紅葉することもいう。【秋の季語】 |
草紅葉 | くさもみじ | さまざまな野の草がうつくしく色づき、まるで紅葉のように見えること。古くは、色づいた秋草を錦に見立てて『草の錦』と呼んだ。【秋の季語】 |
雑木紅葉 | ぞうきもみじ | 山々に群生している雑多な木々の紅葉の総称。晩秋の山に銅色や褐色の紅葉が入り混じる様子をあらわす言葉。【秋の季語】 |
紅葉月 | もみじづき | 陰暦9月の異称のこと。 |
紅葉山 | もみじやま | 紅葉で彩られた山のこと。【秋の季語】 |
紅葉衣 | もみじごろも | かさねの色目のひとつ。表は紅、裏は青。陰暦9月から11月まで。【秋の季語】 |
紅葉狩 | もみじがり | 紅葉を鑑賞するために、山野などを訪れること。【秋の季語】 |
紅葉酒 | もみじざけ | 紅葉の葉を浮かべたお酒のこと。【秋の季語】 |
紅葉焚く | もみじたく | 紅葉を焚くこと。【秋の季語】 |
紅葉茶屋 | もみじじゃや | 紅葉を鑑賞に訪れた客のために設けた休み茶屋のこと。【秋の季語】 |
紅葉の賀 | もみじのが | 紅葉の美しい頃に催す祝宴。または紅葉を観賞する宴のこと。【秋の季語】 |
紅葉の帳 | もみじのとばり | 一面に紅葉し、まるで錦のようなさまを帳に見立てていう言葉。【秋の季語】 |
紅葉かつ散る | もみじかつちる | 晩秋の季語で、紅葉しながら散りゆく紅葉のことをいう。【秋の季語】 |
紅葉筵 | もみじむしろ | 紅葉が散り、敷いたさまを筵にたとえた言葉。筵とは、わらなどで編んだ敷物のことをいう。【秋の季語】 |
谿紅葉 | たにもみじ | 紅葉で彩られた谷の風景のこと。【秋の季語】 |
名木紅葉 | なのきもみじ | 紅葉の美しい木のことを一括していう言葉。【秋の季語】 |
庭紅葉 | にわもみじ | 紅葉に彩られた庭のこと。【秋の季語】 |
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『紅葉』をあらわす季語
『紅葉』という言葉を使わなくとも、木々の葉が色づく様子をあらわすことができます。
『紅葉』以外のことばを使うことによって、伝わり方も表現の幅もあらたな広がりを見せてくれます^^ぜひ、使ってみてくださいね!
季語 | 読みかた | 意味 |
秋の色 | あきのいろ | 秋の景色や、もの寂しい気配。秋らしい色をあらわすこともあり、その場合には、紅葉や黄葉、黄金色の稲穂などをあらわす。【秋の季語】 |
秋色 | しゅうしょく | 秋の景色、秋の気配や趣のこと。【秋の季語】 |
銀杏黄葉 | いちょうもみじ | 銀杏が色づくこと。日の光をあびて、黄落するさまは荘厳でさえある。 【秋の季語】 |
色葉 | いろは | 晩秋に気温が下がり、落葉木は、葉が赤や黄色に染まり、変化していくさま(紅葉)のこと。【秋の季語】 |
色葉散る | いろはちる | 紅葉しながら、散りゆく葉のことをいう。【秋の季語】 |
落葉舟 | おちばふね | 紅葉した葉や枯れた葉が水面に落ちて、浮かび漂うさまを舟に見立てたもの。 |
枯野の色 | かれののいろ | 草木の枝や葉の先が枯れた野辺の色のこと。【秋の季語】 |
観楓 | かんぷう | 紅葉を鑑賞し、愛でること。紅葉狩のこと。【秋の季語】 |
錦秋 | きんしゅう | 紅葉が錦の織物のように美しい秋のこと。【秋の季語】 『錦秋の候』…暦の上の秋の終わりの時候の挨拶。 |
黄落 | こうらく | 黄葉した木の葉が、とめどなく落ちることをいう。【秋の季語】 |
梢の錦 | こずえのにしき | 紅葉のこと。【秋の季語】 |
照葉 | てりは | 黄葉した木や草の葉が、日の光に色鮮やかに照り輝くことをいう。 【秋の季語】 |
野山色づく | のやまいろづく | 秋の季節に草木が紅葉して、はなやかに彩られた野や山のようす。 【秋の季語】 |
野山の色 | のやまのいろ | 紅葉した野山の艶やかさを愛でる言葉。野山の色を真っ青な空がひと際立たせる。【秋の季語】 |
野山の錦 | のやまのにしき | 秋の山野の色とりどりの美しさを錦に見立てていう言葉。【秋の季語】 |
冬隣 | ふゆどなり | 冬がすぐそこまで来ていることをあらわす言葉で、晩秋の季語。紅葉自体をあらわした言葉ではありませんが、晩秋の紅葉を過ぎれば、冬はすぐそこです。 |
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『紅葉』樹木の季語
秋になって、木々の葉が色づく様子は、草木の種類によって、さまざまです。
植物ごとに固有の『紅葉』のことばもあります。こちらでは、植物ごとの『紅葉』をあつめました!
季語 | 読みかた | 意味 |
銀杏黄葉 | いちょうもみじ | 銀杏が色づくこと。日の光をあびて、黄落するさまは荘厳でさえある。 【秋の季語】 |
梅紅葉 | うめもみじ | 晩秋まで残った梅の葉が紅葉していること。【秋の季語】 |
漆紅葉 | うるしもみじ | 漆の木は、中国原産の落葉木で、晩秋に紅葉することをいう。【秋の季語】 |
柿紅葉 | かきもみじ | 柿の葉が紅葉すること。【秋の季語】 |
柏黄葉 | かしわもみじ | 柏の葉が色づくことで、黄色から褐色になる。柏紅葉自体には、あでやかさはないが、木が大きくなるだけに紅葉山の彩りになる。【秋の季語】 |
梢の錦 | こずえのにしき | 紅葉のこと。【秋の季語】 |
桜紅葉 | さくらもみじ | 秋に桜の葉が紅葉すること。また、その葉。【秋の季語】 |
蔦紅葉 | つたもみじ | 建物の外壁や石垣などに這う植物が、赤や深紅、黄色に染まるさまをいう。夏の青蔦も美しいが、秋の蔦の紅葉も実に美しい。【秋の季語】 |
満天星紅葉 | どうだんもみじ | 満天星躑躅の葉が紅葉すること。【秋の季語】 |
ナナカマド | ななかまど | バラ科の落葉高木で、山野に自生する。葉は長楕円形で小葉が5~7つ羽状複葉で、秋に紅葉する。7月ごろに白の小花が咲き、実は熟すと赤くなる。木材は燃えにくく、七度かまどに入れても燃えないということから、このような名がついた。【秋の季語】 |
錦木 | にしきぎ | ニシキギ科の落葉低木のこと。山野に自生する。枝にコルグ質の翼が四方につき、葉は楕円形で秋に紅葉する。【秋の季語】 |
櫨紅葉 | はぜもみじ | ウルシ科のウルシ属の落葉小高木の紅葉のこと。【秋の季語】 |
菱紅葉 | ひしもみじ | 菱はアカバナ科ヒシ属の水生一年草で、泥の中に根を張り、夏には可憐な白い花を咲かせる。秋には、水面を覆う葉が赤く色づき美しい。【秋の季語】 |
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まとめ
今回は、『紅葉』に関する【秋の季語】や言葉について、ご紹介させていただきました。
まるで春のお花見シーズンのように、【秋の季語】には『紅葉』とつく言葉がたくさんあります!
『紅葉』という言葉以外でも、色づく秋を表現することばも数多くあります。
今回ご紹介させていただいた素敵な言葉をぜひ、あなたのことばの表現で使ってみてくださいね!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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