【夏の季語】美しい夏を表現する言葉♪涼しさや冷たさ、切なさも感じる季節

夏の季語

あなたは、夏の言葉といえば、どんな言葉を思い浮かべますか?

海水浴、キャンプ、夏休み、花火など、
なんとなく明るく楽しい言葉を思い浮かべるかもしれませんね?!

けれども、夏にもいろんな顔があって、
実は哀愁を感じる切ない言葉や、
冷たさを表現する言葉、涼しさを感じる言葉などがあります。

今回はこのような夏を表現する言葉で、
美しい言葉をあつめました!こちらで紹介するほとんどの言葉が夏の季語です。

最後には、夏の季語をつかった俳句もまとめてご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!

 

夏をあらわす言葉

こちらでは、『夏を表現する言葉』をあつめました。

ことば読みかた意味
夏きざすなつきざす気候などが夏らしくなること。夏の季語。
夏めくなつめく夏らしくなること。夏の季語。
夏雲なつぐも夏空にあらわれる雲のこと。入道雲や夕立雲、雷雲など、変化が多い。夏の季語。
夏の雨なつのあめ梅雨や夕立のように個性的ではっきりした特徴の雨というよりは、夏に降る雨全体を総称していう言葉。夏の季語。
夏の海なつのうみ夏の灼けつく太陽のもと、青く眩しい海のこと。夏の季語。
他)夏の潮、夏の浜、夏の岬
夏の波なつのなみ真夏の太陽の下、真っ青な海に立ち上がり、つぎつぎと海岸に打ち寄せる波のこと。眩しいばかりの真っ白な波頭のこと。夏の季語。
夏の空なつのそら夏の太陽がぎらぎらと輝く空のこと。夏空ともいう。夏の季語。
半夏生はんげしょう七十二候の1つ。二十四節気の夏至の末候にあたり、7月2日~6日頃のこと。仲夏。夏の季語
朝曇あさぐもり真夏の朝のもやのかかったような曇のこと。朝曇のときは、日中になるときびしい暑さとなることが多い。夏の季語。
夏の露なつのつゆ夏の朝霧がおりて、涼し気なようすのこと。

 

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涼しい言葉

こちらでは、夏の『涼しさ』を表現する言葉をまとめました。

ことば読みかた意味
朝涼あさすず夏、朝のうちの涼しいこと。また、その時分。『朝涼み』ともいう。夏の季語。
朝凪あさなぎ海岸地方で、陸風から海風に交代する朝方に、一時無風状態になることをいう。夏の季語。
磯涼みいそすずみ磯でおこなう納涼のこと。夏の季語。
打水うちみず玄関前や道、庭などに水を撒くこと。水撒き。とくに夏の夕方などに、涼をとるために水を撒く。夏の季語。
影涼しかげすずし影が涼しいさまをいう。夏空。夏の季語。
滴りしたたり苔などを伝って落ちる水滴のこと。夏の季語。
涼風すずかぜ・りょうふう涼しい風のこと。夏の終わりに吹くさわやかな風のこと。夏の季語。
滝涼したきすずし滝のもとでとる涼みのこと。『滝』自体も夏の季語。
月涼しつきすずし月が涼し気に見えること。夏の季語。
星涼しほしすずし夏の夜のあざやかな星々のこと。夏の季語。
灯涼しひすずし暑い一日が終わり、夜の帳がおりると、家々には灯がともされて、ほっと涼しさを覚えること。夏の季語。
風鈴ふうりん金属やガラス、陶磁器などでできた小さい釣り鐘状の鈴で、風が吹くとゆれて鳴る。夏の季語。
夕涼みゆうすずみ夏の夕方、屋外や縁側などに出て涼むことをいう。夏の季語。
宵涼しよいすずし夏の宵に涼むことをいう。『宵涼み』ともいう。夏の季語。
夏陰なつかげ夏の日陰。夏の物陰、涼しいところのこと。夏の季語。
夏木立なつこだち夏になって、枝枝を伸ばし青葉を茂らせた木々のことをいう。夏の季語。

 

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冷たい言葉

夏の『冷たさ』をあらわす言葉をあつめました。

ことば読みかた意味
影氷るかげこおる月が涼し気に見えること。夏の季語。
氷雨ひさめヒョウや霰(あられ)のこと。夏の季語。
氷室の桜ひむろのさくら夏になっても雪が残っているような山中に咲く桜のこと。夏の季語。
氷菓子こおりがし牛乳、果汁、卵、砂糖水などを凍結させた菓子のこと。アイスキャンディー、シャーベット、アイスクリームなどのことをいう。夏の季語。
冷し珈琲ひやしこーひー冷たい珈琲のこと。濃い目の珈琲を氷を入れたグラスに注ぎ入れて冷却させる。夏の季語。
白夜はくや・びゃくや俳句では一般的に『はくや』と読む。緯度の高い地域で、夏至の頃に日没から日の出までの時間が短くなり、夜になっても十分に暗くならない現象のこと。日本では厳密な白夜はない。夏の季語。

 

切ない言葉

夏の『切なさ』を感じる言葉をあつめました。こちらでご紹介することばは、特に夏の終わりを表現が言葉が多いです。

ことば読みかた意味
秋近しあきちかし夏が終わりに近づき、もう秋は間近。秋が近いと感じたり、残暑の厳しいころ、秋冷の来るのが待たれる意につかう。夏の季語。
秋隣あきどなり秋の訪れが間近に感じられる時分のことをいう。夏の季語。
夏の果なつのはて夏の終わりのこと。晩夏の季語。
ゆく夏ゆくなつ夏の終わり頃のこと。夏の季語。
花火はなび種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて、爆発の際の音や光の色を楽しむもの。夏の風物詩のひとつ。晩夏または初秋の季語。
夕凪ゆうなぎ『夕凪ぐ』ともいう。海岸地方で、夕方の海風から陸風に交替する時に、無風状態になることをいう。夏の季語。
夕焼ゆうやけ・ゆふやけ『夕焼』は夏の季語で、日が西に沈む間際に起こる太陽の散乱現象のことをいう。とくに夏の旱(ひでり)の続く日の夕暮れ、西の空が真っ赤になり、黄金色を帯びてゆく景色は雄大です。

 

夏の夜のことば

こちらでは、『夏の夜』をあらわす言葉を一覧にまとめました。

ことば読みかた意味
暑き夜あつきよ夏の暑い一日のことをいう。夏の季語。
夏の暁なつのあかつき夏の明け方のこと。夏の季語。
夏の夕なつのゆう長い夏の日の夕暮れのこと。夏の季語。
夏の宵なつのよい 夏野日が落ちてまだ夜になりきらない時間帯のこと。日中の暑さから解き放たれてくつろげるひととき。夏の季語。
宵蛍よいぼたる 宵に見る蛍のこと。夏の季語。
夏の夜なつのよる 夏の短い夜のこと。夏の季語。
夜の秋よるのあき 秋の気配を感じる、夏の終わりの夜のこと。夏の季語。
涼夜りょうや涼しい夜のこと。夏の季語。

 

 

表現や音が美しい言葉

こちらでは、表現が美しいものや、音の響きが美しい夏の言葉をあつめました。

ことば読みかた意味
青梅雨あおつゆ新緑のころに降りそそぐ梅雨のこと。夏の季語。
青時雨あおしぐれ青葉の木立から落ちる水滴を時雨に見立てたことば。夏の季語。
青田波あおたなみ青田が風で波打つ様子のこと。夏の季語。
雨の祈あめのいのり神仏に雨が降るように祈願すること。夏の季語。
卯波うなみ陰暦4月頃の波浪のこと。陰暦4月は、太陽歴の4月下旬から6月上旬ごろ。初夏の季語。
雲海うんかい高山の山頂や飛行機から見おろしたときに、まるで一面に広がって海のように見える雲の上面のこと。夏の季語。
炎陽えんよう照りつける太陽のこと、また夏のこと。
風の香かぜのか青葉の香りを吹きおくるような初夏の風のこと。夏の季語。
風待月かぜまちつき陰暦6月のこと。夏の季語。
金魚草きんぎょそうゴマノハグサ科の多年草、高さは30~80㎝。葉は細長く、夏に白や黄色、紅や紫色の花を総状に咲かせる。花は唇形で、金魚に似ている。夏の季語。
金魚玉きんぎょだま金魚を飼うためのガラス製の丸い形の器のこと。風鈴をひっくり返したような形をしている。夏の季語。

金魚玉 引用:https://www.00ya.jp/SHOP/MM0001.html

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ことば読みかた意味
海月くらげ海月と書いてクラゲとも読み、クラゲの別名。傘をひらいたような形で海中を泳ぐ生きもの。傘の下には無数の触手がある。夏の季語。
沙羅の花さらのはなツバキ科の落葉高木。本来の名は『夏椿』で花が椿に似ていることからついた。
さなみ 陰暦5月ころに海に立つ波浪のこと。夏の季語。
すべりひゆ 漢字では『滑歯莧』『馬歯莧』と書く。スベリヒユ科の多肉質の一年草。道端や畑に生える。夏の季語。
清夏せいか空の晴れ渡ったさわやかな夏の日のこと。
蝉時雨せみしぐれ多くの蝉が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた言葉。夏の季語。
橘月たちばなづき陰暦5月の異称。
月見草つきみそうアカバナ科の越年草。高さ約60㎝。葉は長楕円形で緑にギザギザのある形。夏の夕方に白四弁花を咲かせ、翌朝しぼんで赤くなる。夏の季語。
夏野なつの夏草の茂る野原、夏野原のこと。夏の季語。
山桜桃ゆすらバラ科の落葉低木。葉は互生し、倒卵形で先はとがり、縁にぎざぎざがある。4月に白または薄紅色の五弁花を咲かせる。夏の季語。
はまれんげ ゴマノハグサ科の多年草で、ウルップ草の別名。本州中部の山岳地、北海道の礼文島、樺太などに分布する。夏の季語。

はまれんげ(ウルップ草)

ことば読みかた意味
風蘭ふうらんラン科の常緑多年草。暖地の古木に着生する。葉は、広線形で厚く、反っている。夏に白い花を数個開く。夏の季語。
蛍火ほたるび蛍が発する光のこと。夏の季語。
麦の秋風むぎのあきかぜ麦秋の時期に吹き渡るさわやかな風のこと。夏の季語。
麦秋ばくしゅう麦の取り入れをする季節のこと。初夏のころ。むぎあき、むきぎのあき。夏の季語。
明月草の花めいげつそうのはなタデ科の多年草、イタドリの花のこと。花の中でも紅色の花のことをいう。夏の季語。
雪の下ゆきのしたユキノシタ科の多年草。湿った場所に生える。夏に20~50㎝の花茎を伸ばし、白い花をまばらにつける。夏の季語。
夕菅ゆうすげユリ科の多年草。本州中部の山地や高原に自生する。ユリに似た淡黄色の細長い花を咲かせ、芳香がある。夏の季語。

ゆうすげの花 引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/

ことば読みかた意味
夜焚よだき夜に集魚灯をともし、光に集まってきた魚をとる漁法のこと。夏の季語。
夜半の夏よわのなつつい夜ふかしをして短くなってしまう夏の夜のこと。夏の季語。
緑雨りょくう新緑の季節に降る雨のこと。夏の季語。
縷紅草るこうそう南アメリカ原産、ヒルガオ科のつる性の一年草。6~8月に星形の花を咲かせる。色は、赤、桃色、白などがある。夏の季語。
麗春花れいしゅんかポピーの名で親しまれているケシ科の一年草。四弁花で色は、紅や桃色、白などがある。ヒナゲシのこと。美人草ともいう。夏の季語。
レモンスカッシュ レモンの果汁に砂糖とソーダ水を混ぜた清涼飲料水のこと。夏の季語。
レモン水れもんすいレモン油(ゆ)あるいは合成香料やクエン酸を水に溶かした清涼飲料水のこと。レモネードのこと。夏の季語。

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俳句

こちらでは、今回ご紹介した夏の季語をつかった俳句・30選!をご紹介します。

 

夏の雲 朝からだるう 見えにけ
(なつのくも あさからだるう みえにけり)
小林一茶

 

島々や 千々に砕けて 夏の海
(しまじまや ちじにくだけて なつのうみ)
松尾芭蕉

 

東雲や 西は月夜に 夏の露
(しののめや にしはつきよに なつのつゆ)
小西来山

朝凪を 船滑りゆく すべりゆく
(あさなぎを ふねすべりゆく すべりゆく)
稲畑廣太郎

 

前向ける 雀は白し 朝ぐもり
(まえむける すずめはしろし あさぐもり)
中村草田男

 

月涼し 蛙の声 わきあがる
(つきすずし かえるのこえ わきあがる)
正岡子規

うち水や 水のくぼみに 朝の月
(うちみずや みずのくぼみに あさのつき)
其程

 

千年の 男 銀杏の 影涼し
(せんねんの おとこ いちょうの かげすずし)
佐藤信子

 

満天の 星涼しわが癒えつつあり
(まんてんの ほしすずし わが いえつつあり)
日野草城

 

風鈴の 音の中なる 夕ごころ
(ふうりんの おとのなかなる ゆうごころ)
後藤比奈夫

 

風鈴の もつるるほどに 涼しけれ
(ふうりんの もつるるほどに すずしけれ)
中村汀女

 

芭蕉様の 臑をかじつて 夕涼み
(ばしょうさまの すねをかじって ゆうすずみ)
小林一茶

 

夏陰や はや蓼の穂の 志し
(なつかげや たでのほの こころざし)
山本荷兮

さびしさや 習ひ覚えて 夏木立
(さびしさや ならいおぼえて なつこだち)
広瀬惟然

 

おづおづと 氷雨にぬれて かたまれる
(おづおづと ひさめにぬれて かたまれる)
長谷川素逝

 

秋近き 心の寄るや 四畳半
(あきちかき こころのよるや よじょうはん)
松尾芭蕉

 

白波の あちらこちらや 夏の果
(しらなみの あちらこちらや なつのはて)
桂 信子

 

ゆく夏や 波音のみの 夜の浜辺
(ゆくなつや なみおとのみの よるのはまべ)
久永つう

 

夕凪や 三日月見ゆる 船の窓
(ゆうなぎや みかづきみゆる ふねのまど)
正岡子規

夏の夕 菅笠の旅を 木曽に入る
(なつのゆう すげがさのたびを きそにいる)
高浜虚子

 

山門へ 押し寄せてくる 青田波
(さんもんへ おしよせてくる あおたなみ)
服部海童

 

あるときは 船より高き 卯浪かな
(あるときは ふねよりたかき うなみかな)
鈴木真砂女

 

雲海や よろずの神の 通るみち
(うんかいや よろずのかみの とおるみち)
小川英二

蝉時雨 寺境を 過ぐる余り風
(せみしぐれ じけいを すぐる あまりかぜ)
大谷句佛

 

蛍火の とび移りたる 草の揺れ
(ほたるびの とびうつりたる くさのゆれ)
安原 葉

 

赤松の 林明るき 緑雨かな
(あかまつの はやしあかるき りょくうかな)
山口耕堂

 

日さかりの 花や涼しき 雪の下
(ひさかりの はなやすずしき ゆきのした)
呑舟

 

島の灯の いよいよ遠き 夜焚舟
(しまのひの いよいよとおき よたきぶね)
藤井昌治

 

月の輪を ゆり去る船や 夜半の夏
(つきのわを ゆりさるふねや よわのなつ)
杉田久女 

 

外灯を 叩きてともす 夜の緑雨
(がいとうを たたきてともす よるのりょくう)
右城墓石

まとめ

今回は、夏の美しい言葉について、ご紹介させていただきました。

心に響いた言葉はありましたか?

これらの言葉は、夏の季語であったり大和言葉であったりもします。

日本語には美しい言葉がたくさんありますね!もっと積極的に活用していきたいものです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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