【冬の季語】雪のつく言葉や雪にまつわる言葉、表現をまとめました♪

ことばの表現

冬になり、寒さも本格的になると、雪が降ります。

雪って、なぜか幻想的で美しいと思いませんか?雪が降ると、街も静かになるから不思議ですね。

今回は『雪』を表現することばや、
『雪』にまつわる言葉や季語をあつめました。

『雪』の言葉の世界をぜひ、たのしんでくださいね!

 

※『雪』の季語を使った俳句を知りたい方はこちらの記事をどうぞ!👇
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【雪の種類】とことば

『雪』とひとことで言っても、本当にさまざまな雪があります。

あなたはどんな雪が好みでしょうか?
『雪』と聞くとどのような言葉を思い浮かべますか?

 

さらさらと、まるで砂のような細雪。
水分をおおく含んだ氷のような餅雪。
ふわふわとまるで大きな綿のように、
ゆらりゆらりと舞い降りてくる綿雪。

 

こちらでは、雪そのものをあらわす言葉をあつめました。

たとえ同じ状態の『雪』でも、表現はさまざま。ぜひ、日本語の奥深さも味わってみてくださいね!

冬の季語には、説明の欄に【季語】と書いてあります。よかったら参考にしてくださいね。

細かな雪

風に吹かれて、きらきらと輝きながら舞う雪。

こちらでは、さらさらのパウダースノーとよばれるような細かな雪の言葉をあつめました。

雪の名前読みかた雪の説明
粉雪こなゆき気温の低いときに降る、さらさらに乾いた粉のような雪のこと。【季語】
細雪ささめゆき細かく降る雪のこと。【季語】
小米雪こごめゆき小米の粒のように細かく、さらさらと降る雪のこと。【季語】
霧雪きりゆき・むせつ山岳地帯などで見られる大気中にできる氷の結晶。晴れた日に空中に浮かび、日光がさすと七彩に輝く。【季語】
乾雪かわきゆき・かんせつ水気が少なくさらさらとした状態の雪。

 

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儚い雪

空から舞い降りてきた雪が、地面に触れたとたん、ぱっと跡形もなく消えていく。

こちらでは、そんな儚い雪をあらわした言葉をまとめました。

雪の名前読みかた雪の説明
泡雪・
沫雪
あわゆき泡のように溶けやすい雪のこと。【季語】
淡雪あわゆき春のやわらかで消えやすい雪のこと。※【春の季語】
薄雪うすゆき薄く積もった雪のこと。【季語】

 

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大きな雪・湿った雪

雪と言っても、その大きさもさまざま。

まるで灰のような、牡丹の花びらのようにも見える大きな雪が降ってくることもあります。こちらでは、大きな雪湿った雪などをあらわす言葉をあつめました。

雪の名前読みかた雪の説明
花弁雪はなびらゆき花びらのように大片の雪のこと。
灰雪はいゆき 灰が降ってくるかのようにひらひらと降る雪のこと。
粒雪・
粗目雪
ざらめゆきざらめ糖のような大粒の積雪のこと。【季語】
綿雪わたゆき 綿をちぎったような、大きな雪片になって降る雪のこと。【季語】
牡丹雪ぼたんゆきふっくらした感じの大きな雪片になって降る雪のこと。【季語】
べた雪べたゆき水分が多く、降ったあとにすぐ溶けてべちゃべちゃになるような雪のこと。
べと雪べとゆき餅雪よりもさらに水分を多く含む雪。粉雪の対語。【季語】
水雪みずゆきべと雪よりもさらに水分を多く含んだ雪。みぞれに近い。【季語】
餅雪もちゆき水分を多く含み、やや融解しているふんわりとした雪。【季語】
湿雪しめりゆき水分を多く含んだ雪のこと。【季語】
ざらめ雪ざらめゆき大きくザラザラした氷粒状の積雪。【季語】

 

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『雪』に関することば

こちらでは、雪に関するいろいろな言葉をあつめました。

 

積もった雪をあらわす言葉も、実にたくさんあります。

風と雪の関係では、その降り方や舞い方にもさまざまな表現が。
『雪』の言葉は時とも関係していて、ある時間帯やある時期、日づけをあらわすこともあります。

『雪』という言葉は、人間の活動や暮らしのなかにも多くあります。

 

これらの言葉を使えば、いつもの表現が味わい深いものに。季節もより実感するものになるのではないでしょうか?

風と雪

雪の名前読みかた雪の説明
風花かざはな晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪のこと。【季語】
回雪かいせつ風に舞う雪のこと。
吹き溜まりふきだまり雪や落ち葉などが風に吹き寄せられてたまっている場所。
雪風ゆきかぜ雪混じりの風のこと。吹雪。【季語】
吹雪ふぶき強い風に吹かれて雪が激しく乱れ飛びながら降ること。【季語】
地吹雪じふぶき積もった雪が風のために空中に吹き上げられる現象のこと。【季語】
雪しまきゆきしまき激しく吹く風のことを『風巻(しまき)』という。雪風が激しく吹き巻くこと。【季語】
風雪ふうせつ強い風をともなって降る雪のこと。厳しい苦難や試練のこともいう。【季語】
暴風雪ぼうふうせつ吹雪の同義語。

 

積もった雪

雪が降って積もると、いつもの風景が一変します。

積もった雪をあらわす言葉も実に多くあります。こちらでは、積もった雪を表現する言葉をあつめました。

雪の名前読みかた雪の説明
冠雪かんせつ、かんむりゆき木や門柱などのてっぺんにまるで冠をかぶせたような形で、かぶさるようにこんもり積もった雪のこと。また、雪がそのように積もること。【季語】
初冠雪はつかんせつ夏が過ぎて、その冬はじめて山頂に雪が積もること。
新雪しんせつ新しく降り積もったばかりの雪のこと。【季語】
銀世界ぎんせかいあたり一面に雪が降り、真っ白になっている景色のこと。※冬の季語ではありません。
斑雪まだらゆきまだらに降り積もった雪のこと。
小雪こゆき少し降り積もった雪のこと。
※気象庁の用語では、数時間降り続いても、降水量として1mmに達しない雪のことをいう。【季語】
衾雪ふすまゆき一面に白く降り積もった雪のこと。【季語】
どか雪どかゆき短時間に大量に降り積もる雪のこと。
しまり雪
(締雪)
 しまりゆき 降ってから少し時間が経った硬い雪のこと。【季語】
残雪ざんせつ消え残った雪。また、春になお消えないでいる雪のこと。【季語】
根雪ねゆき下積みになって、雪解けまで残る雪のこと。【季語】
宿雪しゅくせつ日数を経てまだ消えないで残っている雪のこと。
深雪みゆき・しんせつ深く積もった雪のこと。【季語】
万年雪まんねんゆき高山の谷間など、いつも消えないで残っている雪のこと。
雪の声ゆきのこえ樹木や竹などに積もった雪が落ちる音。【季語】
雪紐ゆきひも塀や木の枝などに積もった雪が融けて滑り出し、紐のように垂れ下がったもの。【季語】
傘の雪かさのゆき道行く人の傘に積もった雪のこと。【季語】

 

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雪と時

『雪』にまつわる言葉で、時をあらわすものも多くあります。

降る時期によっても、『雪』の言葉は変化します。

こちらでは【時】に関係する『雪』のことばをあつめました。

雪の名前読みかた雪の説明
初雪はつゆきその冬に初めて降った雪のこと。【季語】
明の雪あけのゆき夜明けの雪のこと。【季語】
驟雪しゅうせつ突然降る雪のこと。俄雪と同じ。
俄雪にわかゆき急に降り出して、まもなくやむ雪のこと。
小雪しょうせつ二十四節気のひとつ。11月23日ころのこと。【季語】
臘雪ろうせつ旧暦12月に降る雪のこと。
大雪たいせつ二十四節気のひとつ。11月23日ころのこと。【季語】
三白さんぱく正月に降る雪のこと。
暮雪ぼせつ夕暮れに降る雪のこと。【季語】
雪暗ゆきぐれ雪模様で空が暗いこと。また、雪が降りながら日が暮れること。【季語】
雪月ゆきづき陰暦12月の異称のこと。
晴雪せいせつ雪が降ったあとの晴天のこと。【季語】
名残雪なごりゆきその冬の最後に降る雪のこと。※【春の季語】
忘れ雪わすれゆきその冬の最後に降る雪のこと。※【春の季語】
雪の果てゆきのはてその冬の最後に降る雪のこと。※【春の季語】
雪間ゆきま雪が融けだすと、その隙間から草の芽などが顔をのぞかせること。※【春の季語】
雪解けゆきどけ暖かくなって降り積もった雪が融けること。またそのころ。※【春の季語】

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『冬の朝』と『冬の夜』をあらわす言葉や季語をご紹介しています!ちなみに、『冬の朝』も『冬の夜』も、【冬の季語】になります。

雪を表現する言葉

『雪』のことばには、とても美しい表現のものが多くあります。

『雪』の結晶をあらわす言葉。
『雪』をべつのものに見立てたことばも。

 

こちらでは、『雪』の美しい表現やことばを集めています。

雪の名前読みかた雪の説明
銀雪ぎんせつ銀色にかがやく雪のこと。
銀花ぎんか雪の別名、花にたとえたもの。【季語】
垂り雪しずりゆき木の枝や幹などから落ちる雪のこと。【季語】
玉雪たまゆき玉の形をした雪のことで、比較的あたたかな時期に降る。
瑞雪ずいせつめでたい予兆の雪のこと。
凍雪いてゆき凍化した雪のこと。冷たい雪のこと。【季語】
不香の花ふきょうのはな雪の別名で、『香りのしない雪』という意味。
雪の花ゆきのはな雪の別名。雪を花にたとえたもの。【季語】
六花・
六華
りっか・ろっか・むつのはな結晶が六角形であるところからの雪の異名。【季語】
六つの花むっつのはな結晶が六角形であるところからの雪の異名。
六出りくしゅつ雪のことで、6弁の花の形に似ていることから。
雪晴ゆきばれ雪が降り積もった翌朝は、風のない晴天に恵まれることが多い【季語】
雪曇ゆきぐもり雪雲のために、空が曇ること。【季語】
雪月夜ゆきづきよ月の出ている雪の夜。【季語】
雪明かりゆきあかり積もった雪の反射で、夜でもあたりがほんのり明るく見えること。【季語】
雪催いゆきもよい空がどんよりと曇って、雪が今にも降り出しそうな気配のこと。【季語】
雪景色ゆきげしき雪が降り積もっている風景、雪が降っているときの景色のこと。【季語】
雪原せつげん見渡す限りどこまでも雪が積もって真っ白な野原。【季語】
雪月風花せつげつふうか四季折々の美しい自然の風景のこと。また、その景色を見ながら、詩や歌をつくったりする風流なさまのこと。

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雪をたのしむ

雪の名前読みかた雪の説明
雪見ゆきみ雪の降るさまや、積もった景色を見て楽しむこと。またその遊宴。【季語】
雪達磨ゆきだるま大小の2つの玉を転がして、達磨の胴と頭にみたてて玉を乗せてつくる遊び。雪仏ともいう。【季語】
雪合戦ゆきがっせん雪玉を丸めて投げ合う遊び。【季語】

 

雪と暮らし

『雪』は、人びとの暮らしと密接に関連しています。

こちらでは、雪と暮らしの言葉をあつめました。

雪の名前読みかた雪の説明
雪搔ゆきかき積もった雪を箒で掃いたり、シャベルで搔いたりして、道をつける作業。【季語】
雪下ろしゆきおろし屋根に積もった雪の重みで戸や窓が開かなくなったり、家が傾いたりするのを防ぐために、屋根に上がって雪を掻き下ろす作業のこと。【季語】
雪踏ゆきふみ雪搔きが間に合わないほどの大雪になると、雪沓や藁沓やかんじきを履いて雪を踏み固めて道をつけること。【季語】
雪吊ゆきつり庭木の枝などが雪の重みで折れないように、縄などを幹に張り、枝を吊り上げること。樹木を守るだけではなく、北国の冬の景観としても楽しまれる。【季語】

 

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『雪』おすすめ本

さいごに、雪にまつわる本や、俳句を作るときに役立つ本をご紹介します♪
よかったら参考にしてくださいね^^

 

雪の結晶をたのしむ本♪


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まとめ

今回は、『雪』にまつわる言葉や、『雪』に関する季語などをあつめてご紹介しました。

日本語の『雪』の世界って、ほんとうに広いですね!繊細なまでに、さまざまな『雪』を言葉で表現できる日本語に驚くばかりです。

 

今回、ご紹介できなった『雪』にまつわる素敵な言葉は、ほかにもまだまだあります。これをきっかけに、あなたの『雪』に関することばの世界が広がれば幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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