『動じない』人や、『動じない』心とは、どのようなことをいうのでしょうか?
『動じない』とは、外的な要因で動くことがなく、心身ともに落ち着いているさまをいいます。
『動じない』人や心は強く見えます。このような人や心になりたい方も多いのではないでしょうか?
今回は、この『動じない』という言葉について、意味や同じような言葉(類語・慣用句・四字熟語)について、まとめした。
同じような言葉を知ると、『動じない』にも、いろいろな側面がみえてきます。
さいごには、『動じない』人になる方法や『動じない』心を育てるポイントもまとめましたので、よかったら参考にしてくださいね!
【動じない】の意味
【動じない】の意味は、つぎのとおりです。
(引用:実用日本語表現辞典)
【動じない】猫はゆったりしていて、
いいにゃぁ。そんな猫になりたいにゃ!
ほかにどんな言葉があるにゃ?
つぎは【動じない】を別の言葉でいうときの、
類語や四字熟語を紹介するにゃ!
※こちらもおすすめ※
【動じない】の類語・四字熟語
類語・関連語
【動じない】に関する類語、関連語、慣用句をそれぞれご紹介します。
《類語》
【動じない】の類語です。
不動の、盤石の、安定した、
物ともせず、物怖じしない、
潰れない、揺るがない、
揺るぎない、確固とした、図太い、
落ち着きはらった、度胸のある、
堂々とした、躊躇しない、
ひるまない、たじろがない、
《関連語》
【動じない】に関する関連語です。
あたふたしない、のほほん、クールな、
肝っ玉が据わる、いけしゃあしゃあ、
あっけらかん、ケロッとしている、
《慣用句》
【動じない】に関する慣用句です。
慣用句 | 読みかた | 意味 |
痛くも痒くもない | いたくもかゆくもない | 平気である。少しも困らない。 |
意に介さない | いにかいさない | 気にかけないこと。 |
肝が据わる | きもがすわる | 度胸があるさま。並大抵のことでは驚いたり、動揺したりしないさま。 |
肝を据える | きもをすえる | 何があっても動揺すまいと覚悟すること。 |
どこ吹く風 | どこふくかぜ | 他人が言うことを、まったく気にしないようす。 |
平気の平左 | へいきのへいざ | 何がおきようと少しも気にせず落ち着いていること。 |
四字熟語
【動じない】を別の言い方であらわすときの、『四字熟語』をご紹介します。
【動じない】に関する四字熟語はとても多くありますが、おなじ【動じない】様子でも、本当にさまざま。ぜひ参考にしてください!
《四字熟語一覧》
四字熟語 | 読みかた | 意味 |
安心立命 | あんしんりつめい、 あんしんりゅうみょう | 天命を知って心を安らかにし、物事に動じないこと。 |
意気自如 | いきじじょ | 不屈の心。元気がもとのままで少しもくじけないさま。「自如」は平気なさまで、「自若」と同じ。 |
鷹揚自若 | おうようじじゃく | ゆったりと落ち着いているさま。何事にも動揺しない様子。「鷹揚」は大らかで、余裕があるさま。 |
虚気平心 | きょきへいしん | 感情を無くし、心を落ち着けること。「虚気」は感情を無くすの意味。 |
言笑自若 | げんしょうじじゃく | 何があっても決して慌てず、落ち着いていること。 |
重厚謹厳 | じゅうこうきんげん | 慎み深く、重々しく落ち着いているさま。 |
春風駘蕩 | しゅんぷうたいとう | 物事に動じないで余裕のあるさま。ゆったりのんびりしているさま。 |
従容自若 | しょうようじじゃく | 穏やかで落ち着いているさま。 |
神色自若 | しんしょくじじゃく | 大事にあっても顔色ひとつ変えず、平然と落ち着いているさま。 |
泰然自若 | たいぜんじじゃく | ゆったりとして落ち着いているさま。 |
湛然不動 | たんぜんふどう | 静かに落ち着いていて、揺るがないさま。 |
沈着冷静 | ちんちゃくれいせい | 落ち着いていて、冷静なさま。 |
悠悠閑閑 | ゆうゆうかんかん | どんな事態に直面しても、急がずにのんびり落ち着いている様子。自分のペースを崩さない。 |
余裕綽綽 | よゆうしゃくしゃく | 落ちつき払い、悠然としているさま。こせこせしないで、ゆったりしているさま。 |
冷静沈着 | れいせいちんちゃく | 冷静で落ち着いているさま。 |
和敬清寂 | わけいせいじゃく | すべてにおいて調和を大事にし、うやまい穏やかな態度のこと。それにより、どんなことにも動じない心につながる。茶道の心得のひとつ。 |
【動じない】人や心とは?
- 自分の軸をもつ
- 心を安定させる
- 視野を広くもつ
- 視点を高くもつ
- 柔軟性をもつ
以上が、5つがポイントです。
それでは、それぞれをくわしく見ていきましょう。
はじめに、①自分の軸をもつこと。
これは、自分の価値観をはっきりさせることです。
自分の軸をもつためには、自己理解も重要です。そのうえで、自分の中でのさまざまな言葉の定義や、物ごとの優先順位などを一度振り返って確認してみるとよいでしょう。
②心を安定させると外側の状況や外的要因に左右されなくなります。
そのために一番おすすめするのが瞑想です。
瞑想とは、心の中と思考を掃除するようなものです。
心の中も、頭の中も、ごちゃごちゃしていると、軸もブレて心も不安定になります。
外側の影響も受けやすく、いつも心がざわざわして焦ったり、判断を誤るようになります。
瞑想について詳しく知りたい方、初心者の方は、メンタリストdaigoさんの著書
『究極のマインドフルネス [ メンタリストDaiGo ]』がおすすめです。
①自分の軸をもち、②心を安定させると、外側の影響を受けることがなくなり、心にゆとりをもって、穏やかで落ち着いた状態になります。
③視野を広く持ち、④視点を高く持つことも重要です。
視野を広く持つためには、ざまさまな考えや知識を得ること。
知らないことは『無い』と同じことですので、知識や情報は多いほうがよい傾向にあります。
そのうえで、クリティカルシンキング・『批判的思考』という思考方法ができると【動じない】で物ごとを捉えることができるようになります。
クリティカルシンキング・『批判的思考』とは、さまざまな角度から物事を捉えて、論理的、客観的、分析的に考える思考法です。
これは、物ごとや出来事をあらゆる角度から、みるクセをつけること。
常に視点を変えながら、考え、判断できる力のことをいいます。
この力は、客観的に物ごとをみることができるようになり、抽象度を上げて、視点を高くもって眺めることができるようになります。
知識を深め、このような思考法をおこなうことは、③視野を広げて、④視点を高く持つことになります。
すると、新しい気づきや発見もあります。
結果、選択肢も広がるので、心にも余裕ができ、【動じない】人になることができます。
クリティカルシンキングについてくわしく知りたい方は、
『クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則』をおすすめします。
さいごに、⑤柔軟性をもつことも必要です。
これは、①自分の軸を持つ、②心を安定させることともつながるのですが、考え方などに柔軟性があれば、軸も心もしなやかになります。
柔軟性をもち、しなやかになれば、心が折れることもありません。
柔軟性をもつとは、さまざまな物ごとをいったん受け止める力をもつことです。
これは出来事などにたいして、反射的、衝動的に行動しないことです。
ひと呼吸おいて、どんなことも一度受け止めるという態度。
このように柔軟性をもった対応ができるようになると、落ち着いて行動や判断ができるようになります。
結果、【動じない】人になります。
※あわせて読みたい記事!
まとめ
今回は【動じない】という言葉の意味と、同じような言葉(類語、慣用句、四字熟語)について、ご紹介させていただきました。
【動じない】とは、外的要因に影響されず、常に心が安定して、穏やかでゆとりのあることをいいます。
物ごとや出来事に【動じない】人や、
【動じない】心をもつことができれば、人生も穏やかで心地よいものになると思います。
わたしもそこを目指して日々実践中です。よかったら、ご紹介した5つのポイントを参考に実践もしてみてくださいね!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
コメント