『ひっきりなし』という言葉を聞いて、あなたはどんな状況を思い浮かべるでしょうか?
『ひっきりなし』という言葉は、
つぎからつぎへと、物ごとが押し寄せてくる
ような状態のことをいいます。
漢字で書くと、『引っ切り無し』。
今回は、この『ひっきりなし』という言葉について、ご紹介します。
言葉の使い方や類語などについてもまとめましたので、ぜひ参考になさってくださいね。
【ひっきりなし】の意味
【ひっきりなし】とは、つぎのような意味です。
補足)『引っ切り』は『引き切り』の音便で、切れ目、区切りの意。
出典:大和ことば辞典 東京堂出版
これはどんな状態かというと、
時間的に切れ目なく、
連続して、物ごとがおきるような状態です。
そして、人や物ごとがまるで押し寄せてくるような様子をいいます。
【ひっきりなし】の語源
つぎに【ひっきりなし】の語源について説明します。
【ひっきりなし】とは、
『ひっきり(引っ切り)』が無いということ。
では、この『ひっきり(引っ切り)』とは一体何でしょうか?
それは、つぎのような意味になります。
- 『ひっきり』とは、
『引き切り』が促音化(つまる音)した言葉。 - 『引き切り』とは、
❝引き切り鋸(のこぎり)❞ の略。
鋸は手元に引くようにして切ることから、『引き切り』というような言葉の意味が生まれました。 - そこからさらに、
❝切れ目❞ や❝区切り❞ などの意味へと転じました。
【ひっきりなし】とは、
❝切れ目❞ や❝区切り❞ が無い
ということから、
物ごとが途切れずに、絶え間なく続く様子
をあらわす言葉になりました。
【引っ切りなし】とは、
切れ目なく、たえず物ごとなどが、
絶え間なく続く状態なんだにゃ。
語源がわかると、
ことばの意味やイメージが
鮮明になるにゃ!
【ひっきりなし】の使い方
こちらでは【ひっきりなし】の
言葉の使い方や例文をご紹介します。
状況をイメージしながら文章を読むと、より言葉の理解が深まります^^
例文1)
例文2)
【ひっきりなし】の類語
つぎに【ひっきりなし】の類語をご紹介します。
類語には、つぎのような言葉があります。
つぎつぎと、のべつ幕なし、
五月雨式(さみだれしき)、
連続的、
ちなみに、【のべつ幕なし】とは、
芝居の幕をおろすことなく演じ続けるという意味から、休みなく続くさまを意味する言葉です。
【ひっきりなし】とは、
時間的に、切れ目なく、連続して、物ごとがおきるような状態ですが、
【頻繁】や【しきりに】などの言葉は、どちらかというと時間的な間隔よりも、
回数が数多くおこることを強調している言葉です。
そして、【しきりに】という言葉には、『しきりに同じものを欲しがる人』など、
程度や度合の強さもあらわす言葉になります。
類語ではありますが、それぞれにちょっとしたニュアンスの違いがあります。
類語や言葉の言い換えをおこなうときは、この意味合いについても考えながら、ことばを選ぶようにしてくださいね。
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まとめ
【ひっきりなし】とは、『絶え間なく続くさま』『とぎれがないさま』をいいます。
それはどんな状態かというと、
時間的に、切れ目なく、連続して、物ごとがおきる
ような状態のことです。
物ごとがまるで押し寄せてくるような状態です。
その状況をイメージすると【ひっきりなし】という言葉の意味が、より理解できると思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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