『よんどころない』とはどんな事情?言葉の意味や使い方・語源を解説します!

ことばの表現

【よんどころない】という言葉、あなたは知っていますか?

『よんどころない事情で…』などと聞いたことはありませんか?

【よんどころない】という言葉は、その意味を知らなければ、意味を推測するのはなかなか難しい言葉。

今回は、この【よんどころない】という言葉について、意味語源使い方などについてご紹介します!

『よんどころない』の意味

【よんどころない】の意味は、つぎのとおりです。

そうする以外にどうしようもない。
なんともしがたい。
(出典:三省堂 大辞林)

やむをえない。
仕方がない。
(出典:新選国語辞典)

 

 

『よんどころない』の語源

おかめ
おかめ

『よんどころない』って、
ことばの意味をちゃんと
理解していないと、
使うのが難しそうだにゃぁ

 

小梅
小梅

ことばの成り立ちや語源を知ると、
もっと理解することができるにゃ!

 

【よんどころない】の『よんどころ』とは、
❝よりどころ(拠り所)❞が変化したことばです。

拠り所(よりどころ)拠ん所(よんどころ)

 

❝よりどころ(拠り所)❞とは、
頼りにするものという意味。

 

それが、『無い』わけですから、
❝拠り所が無い❞(頼りにするものが無い)ということになります。

 

拠ん所 + 無い 拠り所が無い
⇒よんどころない

 

ここから転じて、
どうしようもない、仕方がない、
などの意味へと変化していきました。

 

ちなみに、この【よんどころない】という言葉は、和語といわれる大和言葉です。

大和言葉とは、日本固有の言葉で、その多くは自然発生的に人々の暮らしの中で共通認識のもとに使われてきました。

 

【よんどころない】という言葉も、人々の日常の中で変化しながら生まれた日本の言葉なのですね。

 

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『よんどころない』の使い方

【よんどころない】という言葉を使った例文をいくつかご紹介します。

 

例文1)

大変恐縮ですが、よんどころない事情のため、明日の会議は欠席させていただきます。

例文2)

私はよんどころない場合以外は、毎日自炊をしている。なぜなら、その方がおいしいし、節約できるからだ。

例文3)

本当は、その会合はあまり気がすすまなかったのだが、よんどころなく行くことにした。

 

 

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まとめ

【よんどころない】の要点をまとめるとつぎのとおりです。

  • 意味は、『どうしようもない』『仕方がない』『やむを得ない』など
  • 日本古来の大和言葉
  • 【よりどころ(拠り所)】が変化した言葉。
  • 拠り所が無い ⇒よんどころない と変化。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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