【心寂しい(うらさみしい)】という言葉。
そこはかとなく寂しい感じがただよってきますが、心が寂しいと書いて【心寂しい】とは、いったいどんな気持ちなのでしょうか?
心を『ウラ』と読むのはなぜなのでしょうか?ちょっと気になる言葉でもあります。
今回は、この【心寂しい】の意味や使い方、類語などを解説していきます。
【心寂しい】の意味
【心寂しい(うらさみしい)】には、つぎのような意味あります。
補足)『心(うら)』は、何となくの意味。
(出典:大和ことば辞典 東京堂出版)
【心寂しい】とは、なんとなくさみしい感じがするさま。
心の中に寂しい感情があることをいいます。
『うらさみしい』『うらさびしい』とも読み、
【心淋しい】とも書きます。
【心寂しい】とは、日本古来の和語、大和言葉です。
『心』は『ウラ』とも読み、
心の状態をあらわす形容詞につく言葉でもあります。
何とはなしにの意味。『ウラ』とは古くは心の意味で、
『心の中で』の意から転じた。
(出典:岩波国語辞典)
たとえば他には、
【心悲しい(うらがなしい)】
【心恥ずかしい(うらはずかしい)】
などの言葉があります。
ちなみに【羨む(うらやむ)】という言葉は、
『心+病む』が語源の言葉です。
実は、羨むという言葉の中にも、
『心(うら)』が含まれているのです。
>>『羨む』の意味とは?その語源や『妬む』との違いについても解説します!
『心寂しい』は
❝なんとなくさみしい❞
という意味なんだにゃ。
しかも『心』はウラって読むんだにゃ。
つぎは『心寂しい』の
類語や使い方を紹介するにゃ!
【心寂しい】の類語・言い換え
こちらでは【心寂しい】の類語や言い換えについてご紹介します。
類語
【心寂しい】の類語には、つぎのような言葉があります。
- 侘しい
- 物寂しい
- 物悲しい
- 寂寥感
言い換え
【心寂しい】は、つぎのような言葉で言い換えることができます。
こちらでは、4つのパターンで言い換えの言葉をご紹介。それぞれ、ちょっとしたニュアンスや状況が違いますので、それに合わせて言葉を選んでください。
①心が満たされなくて心寂しいとき
- 空しい
- 切ない
- 満たされない思い
- 愛に飢える
②人がいなくて心寂しいとき
- 人恋しい(心地)
- 孤独感
③気分が沈んで心寂しいとき
- 湿っぽい
- 心時雨る(こころしぐる)
④不安で心寂しいとき
- 心もとない
- 心細い
- 寄る辺ない(よるべない)
- 覚束ない(おぼつかない)
>>「心悲しい」読み方は「うらがなしい」?言葉の意味や類義語もご紹介します。
【心寂しい】の使い方・例文
さいごに【心寂しい】の使い方について、例文をいくつかご紹介します。
例文1)
例文2)
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>>【感動】を言葉で伝えよう!心に響く感動の気持ちをあらわす言葉まとめ。
>>【大和言葉の使い方】日常で活きる品のある言い回しで表現力に磨きをかけよう!
おすすめの本
さいごに、おすすめの本をご紹介♪
『心寂しい』ことは別に悪いことでもなく、孤独な感情も活かし方次第です。
しかも、心や気分は自分の意思で変えることだってできるもの。そんなときにおすすめの本がこちらの『いい気分はすべてを変える』 です。
もうひとつ、芸術家・岡本太郎さんの本
『自分の中に孤独を抱け』 では、孤独は必然であり、視野を広げるよい機会と説いています。そもそも、創造的活動や芸術などは、孤独がなければできない活動のひとつだと思います。
そんな芸術家の考えを取り入れてみるのも、『心寂しさ』をよい方向へ変換させるひとつの方法かもしれませんね^^
まとめ
今回は【心寂しい】という言葉について、ご紹介させていただきました。
要点をまとめると次のとおりです。
- 【心寂しい】
『うらさみしい』『うらさびしい』と読む
『なんとなくさみしいさま』をいう
【心淋しい】とも書く
【心寂しい】を別の言葉で言い換えるときは、その状況をしっかりつかむことがポイントです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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