『心に留める』の読み方はとどめる?とめる?意味や使い方、類語などもご紹介!

ことばの表現

『心に留める』ということば。

『こころにとめる』とも、
『こころにとどめる』とも読みます。

 

意味は、【覚えておく、記憶する、注意する】などになりますが、

たんに『覚えておきます』と言うよりも、
『心に留めておきます』と伝えたほうが、
気持ちも伝わり、言葉のぬくもりや重さのようなものを感じませんか?

 

今回はこの『心に留める』について、意味やことばの言い換え、例文などをご紹介していきます。

 

【心に留める】の意味

【心に留める】の意味は、つぎのとおりです。

 

覚えておく。
注意する。
(出典:旺文社 国語辞典)

 

【心に留める】とは、『こころにとめる』とも『こころにとどめる』とも読みます。

 

【心に留める】は慣用句です。
ちなみに、慣用句辞典にはつぎのように記載がありました。
常に意識して忘れないでおくこと。
(出典:慣用句の辞典 あすとろ出版)

 

このように【心に留める】とは、
常に意識して覚えておくことや
気に掛けること、留意すること
などを意味します。

 

 

※慣用句とは、二語以上の単語が結合または、呼応して、一個の定型的な表現として用いられる言い回しのこと。

※あわせて読みたい記事

【心にかける】という慣用句について、ご紹介しています。
>>『心にかける』の意味とは?使い方や別の言い方『気にかける』との違いも解説!

 

【心に留める】の使い方・例文

こちらでは、【心に留める】の使い方・例文をご紹介します。

 

例文1)
いつも『忘れずに気にかけている』様子を伝えるときの例文です。

遠く離れて住む両親のことは、
いつも心に留めている。

 

例文2)
『忘れずに覚えている』という使い方の例文です。

昨年おとずれた京都のお寺での法話は、
聴いて以来、今も心に留めて生活している。

 

例文3)
いつも『忘れずに意識しながら』という使い方の例文です。

人は環境からとても影響を受けるという
ことを、いつも心に留めて行動している。

 

例文4)
『記憶して覚えておく』という使い方の例文です。

『お金がすべてじゃない』と言うけれど、
お金があれば選択肢が増えるということも心に留めておいた方がいい。

 

例文5)
『記憶して注意する、意識を向ける』というようなときの例文です。

男女では、基本的にコミュニケーションの
方法が違うということをつねに心に留めておけば、夫婦関係は円満になる。

 

 

※あわせて読みたい記事

【心残りなく】という大和言葉についてご紹介しています。
>>【心残りなく】の意味とは?例文や類義語【心置きなく】との違いも解説!

 

【心に留める】の言い換え・類語

こちらでは【心に留める】の類語や別の言い方、連想語などをご紹介します。

はじめに、類語によることばの言い換えについてです。

類語

【心に留める】の類語は、つぎの3つの種類にわけてご紹介します。

  • 記憶する
  • 気を配る
  • 用心する

おなじ【心に留める】の類語でも、少し意味合いが違うことがあります。一番しっくりくる意味合いの類語を選んでください。

 

記憶する

『記憶する』や『忘れないようにする』という意味合いの類語をご紹介します。

覚えておく、記憶しておく、記憶する、
暗記しておく、暗記する、留意する、
忘れないようにする、心掛ける、
心に刻む、胸に刻む、肝に銘じる、
心に深く刻み込む、
記憶にとどめる、
脳裏に焼き付ける、
噛みしめる、感銘を受ける、

 

気を配る

『気を配る』『見守る』『注意する』などの意味合いをもつ類語をご紹介します。

気を配る、目を配る、気に留める、
気をつける、気に掛ける、
注意する、注意を払う、注目する、
意識する、意識を向ける、見守る、
注視する、心に掛ける、

 

用心する

こちらでは、『用心する』などの慎重な様子をあらわす類語をご紹介します。

用心する、気を付ける、気に留める、
注意を払う、警戒する、念頭に置く、
踏まえる、

 

連想されることば

つぎに【心に留める】と同じような意味合いの連想語をあつめました。

下記のように3つの種類にわけてご紹介します。

  • 心に残る
  • 学習する
  • 着目する

 

心に残る

【心に留める】の『記憶する』という意味の中でも、『心に残る』という意味合いの連想語をまとめました。

頭に残る、想起する、彷彿とさせる、
走馬灯のように、意識に刷り込まれる、
根に持つ、目に焼き付く、こびりつく、
追憶、追想、回顧、追懐、

 

学習する

こちらでは、【心に留める】の『覚えておく』という意味の中でも、『学習する』という意味合いの連想語をあつめました。

修得する、マスターする、身につく、
丸覚え、暗記する、頭に入れる、
修学、修業、習得、丸暗記、暗唱、
一夜漬け、インプットする、メモリー、
マーカーする、サインする、

 

着目する

【心に留める】の『注意する』という意味の中でも、『着目する』というような意味合いの連想語をあつめました。

関心を持つ、着目する、光を当てる、
狙いをつける、当たりをつける、
目のつけどころ、目星をつける、
着眼する、

 

 

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まとめ

今回は【心に留める】という言葉について、解説させていただきました。

【心に留める】のおもなポイントはつぎのとおりです。

  • 『こころにとめる』とも
    『こころにとどめる』とも読みます。
  • 慣用句といわれる言葉です。
  • 意味は『忘れないでおく、
    覚えておく、気に掛ける』など。
  • 類語や言い換え、連想語などは、含まれる意味合いを考えながら選ぶとよい。

慣用句もさらっと使えるようになれば、ことばの世界がひろがりますね!

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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