遠く離れて住んでいる人でも、頻繁に顔を合わせる機会がない方でも、折に触れ、優しい言葉や思いやりのある対応をしてくださる方がいるものです。
小さな働きかけは、人間関係を育ててくれます。
このようになにかと気にかけたり、配慮や心を向けることを【心にかける】といいます。
今回は、この【心にかける】という言葉について、意味や使い方、例文や類義語などを解説していきます!【気にかける】との違いもご紹介します。
【心にかける】の意味
【心にかける】の意味は、つぎのとおりです。
気に掛けるともいう。
(出典:実用日本語表現辞典)
このように【心にかける】とは、対象に対していつも心にとめておきながら、配慮することを意味します。
さらに、つぎのようにもいいます。
(出典:慣用句の辞典・あすとろ出版)
漢字では、【心に掛ける】と書き、慣用句※とよばれる言葉です。
※慣用句とは、二語以上の単語が結合または、呼応して、一個の定型的な表現として用いられる言い回しのこと。
ぽんた兄ちゃん、いつもルルのこと
心にかけてくれて、ありがとう!
ルルはかわいいから、
心配で心にかけているにゃ。
【心にかける】の使い方・例文
いつも気にかけてくださる目上の方や、自社をひいきにしてくれている客先に対して感謝の気持ちを伝えることばです。
例文3)
例文4)
例文5)
このように【心にかける】という言葉は、
『気にかけている』『心に留めている』
『配慮している』などの行動のときに使います。
【心にかける】の類義語
こちらでは【心にかける】の類義語や別の言い方のことばをご紹介します。
二字熟語
二字の熟語での類義語には、つぎのような言葉があります。
注目、注意、記憶、頓着、
そのほかの類義語・言い換え
心にとめる、心掛ける、
留意する、気に留める、
気を配る、気にする、
気にかける、
気をつかう、気遣い、
配慮する、気を付ける、
心を砕く、心配り、
心づくし、心配する、
思いを巡らす、
念頭に置く、
意識する、踏まえる、
【心にかける】の意味の範囲はより広くなります。文章の内容としっくり馴染む言葉を選ぶように心掛けてください。
【気にかける】との違いは?
最後に【心にかける】と【気にかける】との違いについて解説します。
結論からいえば、意味はほぼ同じです。
さらに【気にかける】は、【心にかける】の類語です。
【気にかける】の意味は、つぎのとおりです。
気遣ったりすることをいう。
(出典:実用日本語表現辞典)
素敵な言い回しのおすすめ本
さいごにおすすめの本をご紹介。
『心に響く和のことばの使い方』には、素敵な日本語の言い回しが数多くのっています。
おなじような意味でも、使うことばで印象がずいぶんと変わるものです。日本語には奥ゆかしい言葉がたくさんありますので、よかったら参考にしてみてくださいね!
『心に響く和のことばの使い方』日常フレーズが美しくなる/吉田裕子著
まとめ
今回は【心にかける】という言葉について、解説させていただきました。
要点をまとめるとつぎのとおりです。
- 意味は、
『対象に気持ちを向けて、配慮すること』や、
『常に念頭に置き、忘れないようにすること』 - 慣用句とよばれる言葉
- 【気にかける】と、意味はほぼ同じ
【心にかける】という言葉は、
気持ちを向ける、心を向ける、配慮する、などの
ちょっとした心遣いの言葉です。
周囲の人間関係に、思いやりの気持ちをもって【心にかける】ことができるように、常日頃から、心に余裕を持ちたいものですね^^
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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