『心に留める』ということば。
『こころにとめる』とも、
『こころにとどめる』とも読みます。
意味は、【覚えておく、記憶する、注意する】などになりますが、
たんに『覚えておきます』と言うよりも、
『心に留めておきます』と伝えたほうが、
気持ちも伝わり、言葉のぬくもりや重さのようなものを感じませんか?
今回はこの『心に留める』について、意味やことばの言い換え、例文などをご紹介していきます。
【心に留める】の意味
【心に留める】の意味は、つぎのとおりです。
注意する。
(出典:旺文社 国語辞典)
【心に留める】とは、『こころにとめる』とも『こころにとどめる』とも読みます。
(出典:慣用句の辞典 あすとろ出版)
常に意識して覚えておくことや
気に掛けること、留意することなどを意味します。
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【心に留める】の使い方・例文
例文1)
いつも『忘れずに気にかけている』様子を伝えるときの例文です。
いつも心に留めている。
例文2)
『忘れずに覚えている』という使い方の例文です。
聴いて以来、今も心に留めて生活している。
例文3)
いつも『忘れずに意識しながら』という使い方の例文です。
ことを、いつも心に留めて行動している。
例文4)
『記憶して覚えておく』という使い方の例文です。
お金があれば選択肢が増えるということも心に留めておいた方がいい。
例文5)
『記憶して注意する、意識を向ける』というようなときの例文です。
方法が違うということをつねに心に留めておけば、夫婦関係は円満になる。
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【心に留める】の言い換え・類語
こちらでは【心に留める】の類語や別の言い方、連想語などをご紹介します。
はじめに、類語によることばの言い換えについてです。
類語
【心に留める】の類語は、つぎの3つの種類にわけてご紹介します。
- 記憶する
- 気を配る
- 用心する
おなじ【心に留める】の類語でも、少し意味合いが違うことがあります。一番しっくりくる意味合いの類語を選んでください。
記憶する
『記憶する』や『忘れないようにする』という意味合いの類語をご紹介します。
暗記しておく、暗記する、留意する、
忘れないようにする、心掛ける、
心に刻む、胸に刻む、肝に銘じる、
心に深く刻み込む、
記憶にとどめる、
脳裏に焼き付ける、
噛みしめる、感銘を受ける、
気を配る
『気を配る』『見守る』『注意する』などの意味合いをもつ類語をご紹介します。
気をつける、気に掛ける、
注意する、注意を払う、注目する、
意識する、意識を向ける、見守る、
注視する、心に掛ける、
用心する
こちらでは、『用心する』などの慎重な様子をあらわす類語をご紹介します。
注意を払う、警戒する、念頭に置く、
踏まえる、
連想されることば
つぎに【心に留める】と同じような意味合いの連想語をあつめました。
下記のように3つの種類にわけてご紹介します。
- 心に残る
- 学習する
- 着目する
心に残る
【心に留める】の『記憶する』という意味の中でも、『心に残る』という意味合いの連想語をまとめました。
走馬灯のように、意識に刷り込まれる、
根に持つ、目に焼き付く、こびりつく、
追憶、追想、回顧、追懐、
学習する
こちらでは、【心に留める】の『覚えておく』という意味の中でも、『学習する』という意味合いの連想語をあつめました。
丸覚え、暗記する、頭に入れる、
修学、修業、習得、丸暗記、暗唱、
一夜漬け、インプットする、メモリー、
マーカーする、サインする、
着目する
【心に留める】の『注意する』という意味の中でも、『着目する』というような意味合いの連想語をあつめました。
狙いをつける、当たりをつける、
目のつけどころ、目星をつける、
着眼する、
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まとめ
今回は【心に留める】という言葉について、解説させていただきました。
【心に留める】のおもなポイントはつぎのとおりです。
- 『こころにとめる』とも
『こころにとどめる』とも読みます。 - 慣用句といわれる言葉です。
- 意味は『忘れないでおく、
覚えておく、気に掛ける』など。 - 類語や言い換え、連想語などは、含まれる意味合いを考えながら選ぶとよい。
慣用句もさらっと使えるようになれば、ことばの世界がひろがりますね!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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