【珍しい冬の季語】あつめました♪日向ぼっこもラグビーも冬の季語?

冬の季語

季語といえば、俳句などの世界で使われる『季節をあらわすことば』。

今回は、【冬の季語】の中でもちょっと
めずらしい冬の季語をあつめてみました。

『これが冬の季語なんだ!』と不思議に感じるような言葉も。

あたらしい【冬の季語】の世界、楽しんでくださいね。

 

時候

こちらの記事では、月の異称や冬の陽気などをあらわす珍しい季語をあつめました。

季語読みかた意味
小六月ころくがつ陰暦10月の異称。雨風も少なく、春を思わせるあたたかい日和の続くことからいう。小春のこと。
小春こはる陰暦10月の異称。初冬の、あたたかで穏やかな春に似た日和が続くころのことをいう。
小春日こはるび冬の初めころの、あたたかく穏やかな日のこと。また、その陽射しのこと。
小春空こはるぞら小春のことろの、おだやかに晴れた空のこと。
小春風こはるかぜ小春のころに吹く風のこと。
数へ日かぞえび今年もあと幾日と、指折り数えるほど暮れが押し迫ること。またその押し詰まった日のことをいう。
影冴ゆかげさゆ『冴ゆ』とは、寒さが厳しく、あらゆるものに透きとおったような、凛とした冷たさを感じることを言い、『影冴ゆ』は影さえも凛とした冷たさを感じることをいう。
日脚伸ぶひあしのぶ 一年のうちで最も昼が短く夜が長いのが冬至。この日を過ぎると日一日と日照時間がのびて、昼が長くなってくる。日脚とは、昼間の時間のこと、また、太陽の陽射しのことをいう。

 

冬でも、『春』がつく季語がけっこう多くあることがわかりますね^^

つぎは、天文、気象現象にかんする珍しい冬の季語をご紹介します。

 

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天文

こちらでは、冬におこるさまざまな天文現象や気象現象などをあらわす、珍しい季語をあつめました。

季語読みかた季意味意味
うつ田姫うつたひめ四季の守護霊として、古代から、春は佐保姫、秋は龍田姫が知られていた。これに準じて、夏の神をつつ姫、冬をうつ田姫というようになった。
雨氷うひょう過冷却した雨や霧雨が、氷点下の地表に着いて凍結したもの。
銀竹ぎんちく氷柱の異称のこと。
氷結ぶこおりむすぶ氷が張ることをいう。
霧雪むせつ北海道や山岳地帯で見られる大気中にできる氷の結晶のこと。晴れた日に空中に浮かび、日光がさすと七彩に輝く。ダイヤモンドダスト。
水始めて氷るみずはじめてこおる 七十二候のひとつ。七十二候とは、古代中国で考案された季節をあらわす方式のこと。二十四節気でいえば、立冬の初候にあたる。
羽子板星はごいたぼしプレアデス星団の特に明るい6つの星の分布を羽子板状に見立てた星の和名。ヒアデス星団のことをいう地方もある。
鰤起しぶりおこし鰤の漁期の始まるころの雷のこと。能登をはじめとする北陸地方では、豊漁の前兆として喜ばれる。
神渡しかみわたし陰暦10月に吹く西風のこと。
星の入東風ほしのいりごち陰暦10月中旬頃に吹く北東風をいう。
ならひならいおもに関東地方に吹く北寄りの冬季の風のこというが、風向きは、各地で多少異なる。

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食べもの

こちらでは、食べものに関する珍しい冬の季語をご紹介します。

冬らしいものと、冬らしくないもの、どちらもありますよ。

季語読みかた意味
榎茸えのきだけ担子菌類マツタケ目キシメジ科の食用茸のこと。野生は、晩秋から真冬にかけて、広葉樹の切株や倒木に群生する。
氷蒟蒻こおりこんにゃく こんにゃくを寒気にさらして凍らせて、乾燥したもの。精進料理などに用いる。こごちこんにゃく、しみこんにゃくともいう。
金目鯛きんめだいキンメダイ目キンメダイ科に属する魚のこと。いわゆる鯛とは違う種類の魚。体長30~40センチ。色は鮮やかな紅色。
焼き鳥やきとり鶏の肉や砂肝などを串にさし、塩やタレをつけてあぶり焼いた料理のこと。もとは、ツグミやスズメなどを丸焼きにしたものをいったという。今では、牛、豚の肉や臓物を用いたものも含む。
花野菜はなやさいカリフラワーの別名。
椪柑ぽんかん ミカンの一品種。実はやや大きく、香りは強く甘い。インド原産で、九州などで栽培されている。
冬りんごふゆりんご 秋に収穫したりんごを、凍結しない程度に低温で貯蔵し、冬に食用とするりんごの実のこと。
冬山椒ふゆざんしょう ミカン科の常緑低木で、関西以西の野生で自生。枝にトゲがあり、葉は羽状複葉。雌雄異株。夏に淡い黄色の小花を総状につける。赤い実がなる。
松葉酒まつばざけ きざんだ松の新芽と砂糖を焼酎に加え、半年ほど発酵させたお酒のこと。薬効があるといわれて、冬に飲む。

 

花と植物

シャコバサボテン

冬の植物として思い浮かばない花など、花や植物にかんする珍しい冬の季語をご紹介します。

 

季語読みかた意味
カトレアかとれあラン科カトレア属の植物の総称。花は洋蘭の中でも、大型で豪華で華やか。色は、白や紅色、桃色、黄色、赤紫など。ブラジル原産で、南アメリカの山岳地帯の高木の幹や岩などに着生する。名は、英国の植物愛好家カトレイ(W.Cattley)にちなんでいる。
クリスマスローズくりすますろーずヨーロッパ原産の常緑多年草。冬のはじめに花茎を伸ばし直径3~6㎝くらいの花を開く。色は紫色が主で、白色、淡い紅色の一重咲きの薔薇のような花を咲かせる。英国などではクリスマス時期に鑑賞用として温室栽培される。
シャコバサボテンしゃこばさぼてん蝦蛄葉仙人掌と書く。サボテン科の園芸植物。シャコに似た形で節が連なったもの。花は正月頃に咲く。南アメリカ原産の野生種類から品種改良したもの。鉢植えで鑑賞されることが多い。
竜の玉りゅうのたま蛇の髭の実(じゃのひげのみ)ともいう。冬にできるジャノヒゲの実のことで、丸く青紫色の実のことをいう。

竜の玉

 

生きもの

こちらでは、生きものにかんする珍しい冬の季語をご紹介します。

季語読みかた意味
アナグマあなぐままみ狸ともいう。イタチ科の哺乳類。体長 約50~90㎝。タヌキに似ていて、爪が長く、熊のようにかかとを地面につけて歩く。夜行性で雑食。「同じ穴のムジナ」という言葉の語源になった動物。
イルカいるか クジラ目の哺乳類のうち、小型のハマクジラ類の総称のことをいう。体長1~5m、体形は紡錘状、口の先がくちばし状で、背びれのあるものが多い。大部分が海洋性であるが、カワイルカなど淡水にすむものもある。多くは群れをなして泳ぎ、魚類を主食とする。知性が高い。
大木葉木菟おおこのはずくフクロウ科の鳥のことで、頭の耳上の羽毛がある。
竈猫かまどねこ 冬になって寒さを嫌い、こたつにのったりかまどにもぐって灰だらけになったりする猫の様子のこと。
熊穴に入るくまあなにはいる 山中の樹林に生息している熊は雪が積もる頃になると、樹の穴や洞窟に入って冬ごもりをすることをいう。これは、完全に冬眠するわけではなく、脂肪などの栄養分を十分に蓄積し、ただ飲まず食わずに寝て暮らすことで、雌はこの時期に、1,2子を産み、乳を与えて育てる。
五郎助ごろすけフクロウ、ミミズクの異名。
母食鳥ははくいどりフクロウの異名。
三十三才 みそさざい スズメ目ミソサザイ科の鳥のこと。全長約10㎝程度。全体的に濃い茶色で、細かな黒斑がある。渓流沿いなどに多く、尻尾を鋭角に上げて活発に動き回る。春先には張りのある声でさえずる。

ミソサザイ

 

暮らし・そのほか

暮らしやスポーツのカテゴリーでも、
面白い冬の季語がいろいろあります。

こちらでは、そのような珍しい季語をあつめました。

季語読みかた意味
蒲団ふとん布地を縫い合わせ、中に綿、羽毛などを入れた寝具のこと。敷き蒲団、掛け蒲団など。
膝掛ひざかけ体を保温するなどのために、膝の上に掛ける毛布や布のこと。
春支度はるじたく新春、すなわち正月を迎える支度のこと。煤払い、障子のはり替え、畳替え、正月用品の購入、松飾り、注連縄の用意など。
日向ぼっこひなたぼっこ『日向ぼこ』ともいい、日向に出て暖まることをいう。
手足荒る、
顔荒る、
肌荒る、
てあしある
かおある
はだある
冬になると空気が乾燥してくるために、皮膚に潤いがなくなり、手足などがかさかさになること。水仕事をする女性の多くは、ハンドクリームなどを塗って予防する。
湯気立てゆげたて 日本の冬は空気が乾燥して湿度が低く、室内温度が高いためにストーブの上にやかんを掛けたりして、湯気を立たせ、空気の乾きを防ぐ。
夜咄よばなし 夜、談話すること。また、その談話のこと。夜話のこと。
熊祭くままつりイオマンテともいう。アイヌ民族がおこなう祭りの内、もっとも代表的なもの。熊を殺しておこなう宗教儀礼のこと。
消防車しょうぼうしゃ 消防自動車のこと。消火・人命救助などに必要な機材や装置のある自動車の総称。消火用ポンプ、ホース、はしご、投光器などを装備したポンプ自動車のほか、化学、排煙、照明、無線、救援自動車その他がある。
社会鍋しゃかいなべキリスト教救世軍の歳末助け合い行事。
押しくら饅頭おしくらまんじゅう大人数でかたまって互いに押し合い、押されてはみ出した者は、また、かたまりの端に加わって押し比べをすることをいう。身体を暖かくする冬の子どもの遊び。
竹馬たけうま2本の竹ざおの途中に横木をつけて、それに足をのせて、さおの上部を握ってあるく遊び道具。高足(たかあし)
ラグビーらぐびー フットボールの一種。15人ずつの2チームが、一定の規則のもとに、楕円形のボールを奪い合い、相手のゴールライン内の地面にボールをつけるか(トライ)、またはペナルティーキック・ドロップキックなどによって得点を争う競技のこと。

まとめ

今回は、冬の季語の中でも、珍しい冬の季語を選んでご紹介させていただきました。

冬らしい季語もあれば、冬とは関係ないような季語もありますよね。

あまり思いつかない季語や知らない季語も多かったと思います。

ぜひ、あたらしい言葉の広がりに加えてみてくださいね!

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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