【春の季語】『春の海』の意味や俳句、類語・連想語をご紹介します♪

季節のことば・季語

『春の海』ときくと、おだやかで海面がきらきらときらめくような海を想像してしまうから、不思議です。

あなたはどのような『春の海』をイメージしますか?

春はあたたかな陽光の中で、風景も霞んでみえることがあります。

パステルカラーのような海の景色をイメージする方も多いのではないでしょうか?

この『春の海』という言葉は、【春の季語】です。

今回は、『春の海』という言葉について、
意味や類語、俳句などをご紹介します!

 

【春の海】季語

『春の海』という言葉は、春の季語です。

この『春の海』の意味・解説は、つぎのとおりです。

春の海は、おだやかな春の光に満ちあふれている。浜辺や磯に出て、思わぬときを過ごすのも春の海なればこそ。心地よい海風に吹かれていると、霞む沖を汽笛を鳴らして船が過ぎる。
(出典:角川俳句大歳時記 春)

 

上記のように、季語『春の海』は、あたたかな陽光が降りそそぎ、おだやかな波と海のようすをあらわしている言葉です。

それは、やわらかな日の光で、海面の小さな波が繊細にきらきらと輝くような感じです。

 

『春霞』という言葉があるように、おぼろげな春の海の景色を想起させることばでもあります。

 

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【春の海】俳句

こちらでは、季語『春の海』を使用した俳句をいくつかご紹介します。

 

『春の海』といえば、必ず紹介される俳句が、与謝蕪村のこちらの代表作です。

春の海 終日のたり のたりかな
(はるのうみ ひねもす のたりのたりかな)
与謝蕪村
聞いたことありましたか?

 

この俳句は、丹後半島の与謝の海を詠んだといわれています。

 

うとうとと眠ってしまいそうなほどのあたたかな春の日、やわらかな陽射しのもと、
波おだやかな与謝の海を眺めながら、詠んだ俳句です。

 

『ひねもす』とは朝から晩まで続くさまをいい、『終日(ひねもす)』と書きます。

 

『のたりのたり』は、ゆるやかにのんびり動く、ゆったりとしているさまをあらわす言葉です。
うららかな春の海を眺めながら、一日中、のんびり、ゆったり過ごすという感じでしょうか?

 

 

そのほかの『春の海』の俳句をご紹介していきます。

 

限りなき 日本領や 春の海
(かぎりなき にほんりょうや はるのうみ)
尾崎紅葉

 

近づけば 色の消えゆく 春の海
(ちかづけば いろのきえゆく はるのうみ)
加藤瑠璃子

 

春の海 岩はひ上る 遊び波
(はるのうみ いわはいあがる あそびなみ)
山口青邨

 

島々に 灯をともしけり 春の海
(しまじまに ひをともしけり はるのうみ)
正岡子規

 

物干が いくつも見えて 春の海
(ものほしが いくつもみえて はるのうみ)
永井龍男

 

春の海 暮るるとき来て 波ひびく
(はるのうみ くるるとききて なみひびく)
松村蒼石

 

明るみて 月夜となりぬ 春の海
(あかるみて つきよとなりぬ はるのうみ)
日野草城

 

見かけより 夜深かりけり 春の海
(みかけより よるふかりけり はるのうみ)
田川 鳳朗

 

むらさきに 夜は明けかかる 春の海
(むらさきに よはあけかかる はるのうみ)
高井几薫

 

はるの海 月なき宵も 朧なる
(はるのうみ つきなきよいも おぼろなる)
加舎白雄

 

【春の海】類語と連想語

こちらでは、『春の海』の類語や連想語
あつめました。

ここで紹介することばは、すべて春の季語です。

類語

『春の海』の類語にあたるような季語をあつめました。

春の浜、
春の渚、
春の磯、
春の沖、
春の波、
春潮(しゅんちょう)、

 

連想語

『春の海』から連想するような季語をあつめました。

春の水、
春の川、
春江、
春の江(はるのえ)、
春の池、
春の沼、
春の湖、
水温む(みずぬるむ)、
温む沼、
温む池、
温む川、
春光(しゅんこう)、
春の色、
春の匂
春景色、
春の光、
春の日、
春の霞、
春霞、

春陽(しゅんよう)、
麗らか(うららか)、
長閑(のどか)、
潮干潟、

 

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まとめ

今回は、春の季語である『春の海』という言葉について、意味や俳句、類語などをご紹介させていただきました。

『春の海』には、やさしい陽射しやおだやかな波、遠くのきらめく海や、霞むパステルカラーの景色など、春ならではの海の景色があります。

このような情景を言い換えることができる、うつくしい春の季語も数多くあります。

『季語』と呼ばれることばには、その季節ならではのちょっとした感じを見事なまでに言葉にしているから感動します。

もっと言葉を大切に使っていきたいですね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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