『風光る』という言葉をご存知ですか?
『風が光る』とはいったいどのようなことをさすのでしょうか?
『風光る』という言葉は、春の季語で、
【春の明るい陽射しの中、春風がきらきらと光り輝くように感じられること】をあらわしています。
今回はこの『風光る』という春の季語について、意味や類語、俳句などをご紹介します!
【風光る】季語の意味
『風光る』という言葉は、春の季語です。
意味は、つぎのとおりです。
(出典:旺文社 国語辞典)
春になると、陽の光も強くなり、吹く風もきらめいて、風にゆらぐ風景もまばゆく明るい。それを風が光ると感じたのである。
いきいきと輝く自然の陽光と風の様相は、どこか希望や青春の息吹、新しさを感じさせる響きがあり、生々の気に満ちている。
(出典:角川俳句大歳時記 春)
上記のように、春の季語『風光る』とは、
うららかな春の陽射しのなかで吹く風が、
まるで輝いているように感じるという、
その明るさや風が吹きわたる様子をあらわした言葉です。
ちなみに、春の季語『風光る』は、三春とよばれる春の間使うことのできる季語です。
三春とは、
立春(2月4日ころ)~立夏(5月6日ころ)のことをいいます。
春は陽ざしも明るくて、
草木も花も元気いっぱいだにゃ
だから吹く風も、
光っているように見えるんだにゃあ
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【風光る】俳句
こちらでは、春の季語『風光る』を使用した俳句をいくつかご紹介します。
(かぜひかり すなわちものの みなひかる)
鷹羽狩行
(かぜひかる かいきょうの わがわかき とんび)
佐藤鬼房
(ようえんの ものみなかぜのひかりかな)
久村暁台
(あさなぎの なみたって かぜ ひかるころ)
河東 碧梧桐
(かぜひかる だれかれとなく みずべかな)
中村汀女
(かぜひかり いしのながるる おとすなり)
落合水尾
(うなばらや よるにいりてから かぜひかる)
正岡子規
(かぜひかる とき うみはるか やまかすか)
稲畑汀子
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【風光る】類語と連想語
こちらでは、『風光る』の類語や連想語をあつめました。
類語
『風光る』の類語にあたる春の季語を
2つご紹介します。
・ようず…近畿、中国、四国などの地方でいわれる風の名。主として春に吹く、なまぬるい雨もよいの南風のことをいう。
連想語
こちらでは『風光る』という言葉から
連想することばをあつめました。
春の季語とそれ以外でまとめています。
【春の季語】
【季語以外の連想語】
きらめく、
きらきら、
きらりと、
光る、
輝く、
光彩、
燦爛(さんらん)、
サンシャイン、
『風光る』から連想されることばをご紹介させていただきました。
ほかにも、まだまだ連想語はあると思います。
あなたの連想語も見つけてみてくださいね!
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まとめ
今回は、春の季語『風光る』という言葉について、意味や類語、俳句をご紹介させていただきました。
『風光る』の意味は、【明るい日の光の中を風が吹きわたるさま】をいいます。
『風光る』は、三春(立春(2月4日ころ)~立夏(5月6日ころ))の季語になります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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